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何が一番ショックだったかって、こう言われたから。
「大阪に戻るのが嫌ならもういいぞ」 戻されるのは仕方ないこと。力不足だったのだから。 でも、そんなことよりなにより、辞めてもいいぞといわれたのがショックだった。 居場所のない大阪に戻されることは確かに辛いこと、 だけど、「もういいぞ」が一番辛かった。 結局戻ってきた。 私たちは所詮、交換部品。悪くなれば交換すればいいだけのこと。 なくても別段困らない部品。 自ら役目を放棄すれば、捨てられるだけの部品。 だから絶対辞めないと思っていたが、「もういいぞ」はさすがにこたえた。 そうまでして仕事にこだわることはないと思う人もいるだろう。 けれど、私はそんなことで仕事を捨てたくないだけだ。 自分でものめり込みやすいほうだと思う。 だから、少し仕事に対して距離をおくつもりでいた。 東大阪ではのめりこむまい。 きらくに好きな仕事だけをやっていよう、と。 でも、今日、いつのまにかやりすぎている自分に気づく。 相手にそれを強要できないとわかっているつもりでも、 こうしたい、ああしたいという欲が出る。 経理部長にも「一人で突っ走っていくな」と言われていた。 わかっているから、スローペースで走るからと心でつぶやいていたのに。 長年勤めていた会社から切られることになった派遣社員が、 腑抜けたようになってこうつぶやいた。「会社の為に頑張ってきたのに・・・」 気持ちは良く分かる。 でも、それはエゴだ。 会社とは利益を追求する組織。 個人の気持ちや頑張りなど、大きな流れのなかにある塵のひとつに過ぎない。 私も同じエゴをもてあます身。 距離をおけ。自らを滅したところでいったい何が残る。 心の声がささやく。 彼女は言う。「もっときらくな職場がいい」 うん、そうだね。今はそんな気持ちだろう。 でもね、やっぱりね、君は頑張ってしまうだろう。 そして職場で仏頂面をするだろう。 そうだ、三つ子の魂というやつだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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