続・PBは世界を救う?
PBってなんだべさ?ってよく考えた....PBのPの字はPrivateのP....の筈なんだ。この用語の定義に一番近いものは実はラベル貼り変えの品になる....スーパーとかコンビニとかで見かける「Top Value」とか「セブンプレミアム」みたいなもの。簡単に言うと....製造業者には おらっちの名前付けて売るからよぉ~ まとめて卸してくれや~ そしたら、安くできるべぇ~顧客には おらが名前にかけて 品物には間違いねぇからよぉ~ 安心して買ってけろぉ~ お安くしとくからよぉ~というわけである。なんか芋焼酎界でいうところのPBとニュアンスが微妙に異なるんだけどなぁ....外観だけを変えた Pose Brand とか Paint Brand とか、企画立案だけの Planning Brand、企画内容の指揮指導まで含む Programing Brand、原料の持込から方向性まで明確にする Produce Brand、これらがまた蔵元さんとの共同開発でダブルダッチとなるとPartner Brand とも呼べるわけで、しかもそれが販売戦略で活用された場合は Public Brand でその上、実験的、試験的販売を行おうものなら、いっそ、 Pilot Brand なんていっちゃおうかな~ おぉ~い、どこまでいくんだぁ~! 誰か、止めてくれ~!ごく一部だけれど本当に個人的な記念碑的な Personal Brand ってのも.... 本当にもう、いい加減にしろ~!はいはい、わかりましたよ。要はPBのPをこじつけてみただけなんだけど、余計にややこしや~、ややこしや~!そこで、具体的な例をいくつか.... たとえば、この5本の焼酎。通称、ギルド系と呼ばれるお酒軍団のほんの一部。しかし、厳密を期すならば、これらのうち真ん中の「坐忘」がそうであるようにギルド系列のうち、実はギルドの品ではないものがある。まぁ、そもそも酒職人ギルドというくくりが流動的で宣伝の手法として、勝手に一人歩きした部分が大きいよう.... たとえば、この3本の焼酎、大島コレクションのごく一部。原料持込から販売統括まで行う株式会社大島さんの完全なるPB。酒米の対して断固としたこだわりを持っている。 たとえば、この3本の焼酎、中村酒造場さんの品だけれど....「玉露本甕仕込み」は完全なるNB、ナショナルブランド。「玉露甕仙人」はPBとして誕生し、現在はれっきとしたNB。「限定玉露甕仙人」は芋原料持込の完全なるPB。定番商品として育ちゆくひとつの流れがある。 たとえば、この6本の焼酎、侍士の会関連の品だけれど....両サイドの「侍士の門」「薩摩桐野」とその間の4銘柄は意味合いを異にする。いずれも原料にこだわり、造りにこだわりしてできた品ではあるが、「侍士の門」は原料持込提案型で生まれ育った大久保酒造さんのNB。「薩摩桐野」は共同開発に近い形で生まれ、ゆくゆくは中俣合名さんのNBになるであろう銘柄。商品を育てる姿勢が明確に示されている。 以上、ウチ自身がこの1年半の芋ライフで出会い、思いを深くしたものたちの今なのねん。ひとつひとつが銘々の物語を持って誕生するPなブランドたち。Pなブランドはこれからも世に出てくるんだろうね。複雑パズル (Puzzle)な芋焼酎たち。みんな、飲まれてなんぼの焼酎なのだ。限定だからとか有名だからとかではなく、また、表向きの名前だけでなく、Pの内容もしっかり理解した上で、飲み続けたいと思うのよねん。 旨けりゃいいじゃん!がもちろん一番なんだけど、できれば、こだわりのPは大切にしたい。商品のイメージだけに振り回されないでね....それがそれぞれの銘に刻まれた造る人たちの思いをきちんと受け止めることだと思うから....恋は一時の幻想でも、愛ってやっぱり育てるものなのよ~芋らぶ、万歳!!!!! 『PB』と『Pなブランド』とは意味が異なります、あしからず^^;明日は本格焼酎の日.... なにか開けようかな~