新平酒造~金計佐(きんげさ)
「いい焼酎出ますよ」酒屋のご主人のこの一言があった。それは新平酒造さんの「金計佐(きんげさ)」ではではとさっそくネットで検索。以下の記事が見つかった。 岩田屋が新ブランドの芋焼酎「金計佐」を先行発売 岩田屋は17日、新ブランドの芋焼酎「金計佐」を先行発売した。 同社の特例子会社「愛生」(鹿児島県大崎町)の知的障害者らが 栽培したサツマイモを使って製造した商品で、年間1000本の 販売を見込む。 愛生は1991年の設立で、知的障害者の社員10人が、岩田屋 の買い物袋などを製作している。「金計佐」は、明治時代の製造 法を再現し、木製の樽とスズ製の蛇管を使い蒸留し、甘い香りと 香ばしい味が特徴という。 岩田屋は「誠実に作った製品を味わってほしい」と話している。 720ミリ・リットル入り1890円。 (読売新聞より抜粋)まずは岩田屋さん....福岡の老舗のデパートであるらしい。しかし、業績の悪化から2004年の再建計画で40もの子会社を売却。そういった事情でも手放さなかった鹿児島大崎町の株式会社愛生。岩田屋さんが80%出資する子会社で知的障害をもつ方たちのための支援施設ということ。社会参加への支援を続けたいという思いとこの会社が新入社員の研修の場としての重要な役割がそのまま存続しえた理由。そして、新平酒造さん....鹿児島大崎町の蔵元さん。主要銘柄「大金の露」PBを造ってない蔵元さんとして常々興味深かったお蔵さん。先の愛生の株主でもあり、隣接する更生施設の運営にも関わっていらっしゃる。詳しくお話を伺おうと岩田屋さんにお電話した。そして、こちらの思いを説明したところ、折り返し担当から連絡をとのこと。待つこと10分弱....金計佐についてその成り立ちを教えていただこうと思ったら、「それでしたら、新平さんに直接伺われるのがよろしいでしょう」とご連絡先を教えてくださった。しかも工場長さんに既に打診してくださっていた。丁重にお礼を申して、電話を切り、099....をダイヤル。工場長さんは何度もおっしゃった。「ていねいに造らなきゃいけない、大切にしなきゃならないと思ったんです」甕壷仕込み、木樽蒸留、錫製蛇管での冷却という造りにもその姿勢が現れている。4月に施設の方々と岩田屋さんの社員で、芋の植え付けが行われ、10月に収穫されるまで、最低限の農薬に止めという。手作業で1本1本草むしりをし、大切に育てられたお芋さんたち。「本当にまじめに一所懸命に育ててくれたんですよ」隣にある畑を覗いてはそのひたむきな姿に想いを熱くしたとおっしゃっる。ウチまで思わず、目頭が熱くなる。「福岡の酒屋さんに旨い焼酎が出ると教えていただいたんです」「あ、○○○○屋さんですか?」「え、あ、はい、そうです」具体的に名前が出てきて、どぎまぎしちゃった....なんでもわざわざ蔵元さんまで足を運び、お芋さんの状態から、造りの様子までしっかりご覧になり、いろんなお話をされてすっかり意気投合して、その上でよろしくお願いしますと相成ったそう。なんて素敵な蔵元さん、なんて素敵な酒屋さん....ここで、ウチはもう涙がポロポロ....変な奴だと思われたかもしれないね。昔、実習の名の下に障害者更生施設にお世話になったことがある。その時に世の中の矛盾と不合理が辛くなってある園生の膝にうずくまり、大泣きしてしまった。実習生にはあるまじき言動だったけど、その時、ただただウチの頭をやさしく撫でてくれてた方、今はどうしていらっしゃるのだろうか....そんな過去を思い出しながら、邂逅を得た幸せを感じずにはいられない....また、ひとつの銘柄が生まれ育っていくことを大切にしたいと思う。 楽天内のひご屋さんで取り扱い始めました^^ 金計佐(きんげさ)25度720ml金計佐(きんげさ)25度1800ml