R137 雲雀、黒雲雀 (落合酒造場)
セピア色に染まる夕暮れ、戸棚にあったばあちゃんの飴玉。伸びをして、ようよう手に取り、見つからないようにこっそりと口に放り込む。それはベッコウ色のニッキ玉....感じる衝撃.... 雲雀、 これは開栓と同時に「やばやば、来たぁ~!」 おもいっきり、つぼつぼ、ドつぼ。 口に含むと濃くて濃くて、もう、飴玉丸呑み気分。 もし、お芋さんに骨があって、 その骨を仕込んだら、こんな風になるのかな.... 芋の隋まで味わえる。 爽快な青空の下、山里の木に登り、たわわに実った果実のひとつをもぎ取り、着ているシャツの裾なんかで、しゃかしゃかと拭い、ぎゅうと握り締めたその実を皮ごとがぶりとやる。熟れ時を待たずして、かじりついた味は野太い甘さと皮の渋さを持って口中をじんわり痺れさす。 黒雲雀、 ストイックに芋を抑え込み、 そのあえてタイトでいようとする圧力は 抑えても抑えきれず、口の中で一気に噴出す。 米と語らず、芋と語らず、 甕とせず、沢庵とせず、 焼酎といわず、酒と呼ぼう。 飲み込んでなお、舌に残る渋さにうぅと声が.... だけど、気がつけばいつのまにか、飴、ほおばった飴.... 時折、鼻先をくすぐるように抜けていくこれはなんだろう。ヒバリの子についばまれているような.... 懐かしい風景を思い浮かべる雲雀と黒雲雀....けれども、その味は決してレトロではなく斬新、大胆。一筋縄でいかない頑固さと複雑さ。落合さんところの独特のクセなのかもしれない。これははまる人はどっぷりとはまるだろう。えっ、ウチ?ウチはねぇ....こんな酒に出会ったら、今度は雲雀症候群に悩むことになるわ~強烈過ぎるわぁ~♪♪♪雲雀 キトサン農法による黄金千貫、国産米黒雲雀 キトサン農法による黄金千貫、黒米(古代米)生まれて3年目....信じ難いほどの存在感だなぁ....すげぇ~~~~~