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2011年03月17日
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カテゴリ:有事

3月14日夕方の福島原発2号機の
二度にわたる空焚き報道、
それはもう、極限を想像させるに容易いもの.....

夕食を囲む5人は
放り込むように荷物を積むと、
車を始動させた。

目的地は不明.....
とにかく、ここから離れること。
できるだけ遠くに!

勝手に描くはレベル7のチェルノブイリ.....
そして、今回の地震のプレートを外れること。

新潟から、フォッサマグナを越え、富山、石川、
途中の高速で休憩を取りながら
最終の福井県の若狭に到着したのは翌日の昼。
柏崎、糸魚川、美浜と危機感を意識させる地名を
半ば、自嘲気味に旦那と談笑しつつ
走行距離、550km、
福島原発から直線距離で350kmほどであろうか.....

   ドカンの恐怖から逃げるんだ
   臆病者と笑うがいい
   
そんな気持ちであったのは間違いない。
日帰り入浴の温泉に浸かり、軽く仮眠を取り、
疲労を回復させると、
そこからどうするかと考え、話し合い、
とりあえず、宿を求めて、敦賀の駅前まで戻り、
安い宿を得て、眠りを貪った。

明けて早朝のラジオでキャッチしたロシアの原子力の長老の発言。
「福島の原発がメルトダウンしたところで、最悪の自体は起こるまい」

   なぜ、最悪の事態が避けられるのか?

その根拠を推し量るには自分らは無知すぎる。
そして、敦賀の原子力防災センターへ向かう。
きちんとした理解が必要だと判断した。

   無知であることは判断を誤らせる!

福井県 敦賀原子力防災センター
福井県 敦賀原子力防災センター posted by (C)健康mama


原子力防災センター=緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)

(株)JCOウラン加工工場における臨界 別ウィンドウで開きます事故を教訓として、 原子力災害時には、国、都道府県、市町村等の関係者が一堂に会し、国の原子力災害現地対策本部、地方自治体の災害対策本部などが情報を共有しながら連携のとれた応急措置などを講じ、原子力防災対策活動を調整し円滑に推進することの必要性が明確となりました。
これに対応するものとして、原子力災害対策特別措置法第12条第1項により主務大臣があらかじめ指定する施設として緊急事態応急対策拠点施設が設けられました。
法律上の名称は緊急事態応急対策拠点施設ですが、この緊急事態応急対策拠点施設のことをオフサイトセンターと呼んでいます。

                    経産省 原子力安全・保安院より





福島原発について書く前に
問題となっている放射線について説明を受ける。

放射線とは物質が変化する際に放出される、目に見えないエネルギーのこと、
そして、その放射線を出す能力を放射能と呼ぶ。
この放射線にはいろんな種類があり、
それぞれに異なった特性をもつが、
共通しているのは透過力をもつことだという。

α線、β線、γ線、x線、中性子線......
紫外線もこの放射線の部類なのだそうだ。

これら放射線のうち、
α線、β線は質量を持つ物質で、
考え方としてはごく微小な花粉みたいな感覚で捉えると分かりやすい。
α線は煙探知機、β線は夜光塗料、
γ線は医療器具などの滅菌やガン治療に、、
x線に至っては、レントゲン撮影に利用されているのは周知の通り。
そして、最も厄介でヤバイのが分厚いコンクリートでしか
さえぎることの出来ない中性子線

ただ、自然界には当たり前に存在する自然放射線もあるわけで、
テレビやラジオで報道されてる数値の
成分がなんなのかまでは出て来ない。
たぶん、そこまでの解析可能な精度を持つ計器は
そんじょそこらにはないだろう。

つまり、簡単に数値化されても、判断の根拠とはなり辛い。

それでも、これらは浴びるより浴びない方がいいに違いない。
だから、質量を持つα、β線での体内被爆を防ぐために
帽子を被り、マスクをし、肌を露出させないように長袖・手袋で完全防備し、
家に持ち込まないように表で衣類を脱ぎ、シャワーを浴び、
付着した放射線を洗い流す。
これがひとつ。
それから、放射線量が多いときは極力外出をせず、
鉄筋コンクリートの中にいれば、被爆のおそれはない。

だが、表面化する単純数値に必要以上に過敏に反応することはない。
安全域とされる放射線数値は前述した通り、
特に単位が指定されていなければ、1時間あたりの合計放射線量で
健康被害を及ぼす危険域に即結びつくわけではない。
たとえ、積算の結果、同じ放射線量を浴びたとしても、
その浴び方で障害の度合いが大きく違いが出る。

昨日、今日でやっとテレビで
ここの部分を解説する場面が登場してきたが、
果たして、皆が完全に理解できるかというと
甚だ疑問である。

自分たちの抱えた疑問を解くべく、
思い切って防災センターに飛び込み、
説明をしてもらったが、
そこで得た知識と既得の情報とをすり合わせ、
一旦は福島へ戻ると決めた。

福島原発の状況は何一つ楽観的なデータがなく、
どちらかというと、悪い方向へ向かっているように感じる。

しかし、臨界超過の最悪の状態に陥らないように
必死で、それこそ、文字通り、命がけで作業に臨む人間が存在する。



自衛隊、警視庁機動隊、原発の職員......
非常な危険下でなんとかして、冷却機能を維持、復活に当たっている。
もしかして、ただの時間稼ぎに終わるかもしれないと
疑ってしまう自分がいるのも否定しない。

それほどまでに精神は張り詰めている。
これは自分との戦い。

でも、まだ見捨てられてはいない。
見捨てられてはいないと信じたい。

海江田大臣が燃料を被災地へ運ぶための具体的な計画を説明していた。
この地震以前は太平洋側の港へタンク搬送していた石油精製会社が、
新たに新潟などの日本海側ルートへと変更し、
搬送すべく、山口の精製工場をフル活動させているとの報道。

現実には福島県内には燃料と呼べるものは実在しない。
残されているものは緊急車両用。
一般の人間が入手する術は今はない。
品切れ、閉店のGS。
ホームセンターの灯油も在庫なし。
次の燃料が入る予定はない。

真冬に戻った寒さの中、
凍えている方たち。
微かに買い置きしてある燃料もこれが最後と思うと、
おいそれとは使えない。

北国の冬はとてもとても厳しい。


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    P3160023
         P3160017 


商品が姿を消したスーパーの棚。
営業時間の短縮。
ホームセンターの明るくない店内は節電の意味もあるだろう。

これらが一層、消費者の心に動揺を生む。
次の入荷が見えない商品の棚を空けたままにしておくのは
いかにも物がない感じを強く意識させる。








一方で、敦賀からの帰路、
たくさんの給水車や救援物資の文字が踊るコンテナ、ワゴン車を見た。

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各地からの応援給水車たち

P3160013  P3160014
高速パーキングの給油は1回20リットルまで...


途中、国立病院機構のチームもいた。
国土交通省の制服人は一ノ関(岩手)に向かうと聞いた。
本当にたくさんの人達が今回の震災で走り回っているのだ。
追い越し車線からクラクションを鳴らしながら、
真横を通り過ぎる車もいた。
それがガンバレ!の声に聞こえたのは気のせいではないと思う。
それほど荷物いっぱいの薄汚れた福島ナンバーは
とても目立っていたようだった。



とにかく、今は福島に戻った。
再臨界のリスクをひしひしと感じながら、
会津坂下の町にいる。

これから、どうなるのか、
これから、どうするのか、
探りながら、もう、しばらく時をやり過してみようと思う。







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最終更新日  2011年03月17日 21時00分44秒
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