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2011年04月24日
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カテゴリ:勉強と思い込み

では具体的にどう捉えれば、
この20mSv/年を形骸化できるか、割りと簡単なことです。


まずはこの通知の正式な呼称から

福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について

暫定的、辞書を引くと
「確定するまでの間、一時的にそうしておくさま。仮に定めるさま」
とあります。
では、今回の場合、
「なに」が確定するまでの間に、当たるのでしょうか?


3番目にある留意点の項目に
「平成23年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故を受け、
 平成23年4月以降、夏季休業終了(おおむね8月下旬)までの期間を
 対象とした暫定的なもの」
とあるから、現実的には夏季休暇中の部活動や補習なども含まれますが、
概ねこの4月から夏休みまでの3ヶ月間を対象と考えてのことでしょう。
発表が4月19日であることもそう考える根拠のひとつです。


それから、ICRPの勧告に基づいて

「児童生徒等が学校等に通える地域においては、
 非常事態収束後の参考レベルの1-20mSv/年を
 学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とし、
 今後できる限り、
 児童生徒等の受ける線量を減らしていくことが適切である」

とありますが
ここで「非常事態収束後のレベル」に引っかかるわけです。
この非常事態、が指すものを考えようとするとき、
原子力安全委員会の放射線防護の線量の基準の考え方が出てきます。
つまり、非常事態は原発で起こった最初の水素爆発を意味してると言えます。


しかし、いかがでしょうか?
爆発こそ起こってはいませんが、
放射性物質が飛散し続けている今を事態が収束していると考えるのが適切か否か.....
これもまた、議論の余地が残ります。


そして、一見、大きな問題に見える1年間に20mSvの数値の是非は
結論を導き出すのが非常に困難です。
それは、あらゆる前提として、
放射能の広域拡散が想定されておらず、
緊急時の集団公衆防護の観点の対策の不備があります。
わかりやすくいうと、
ありえない事故に関して確固たる法律がないということです。


ただ、弁護士の方々が現行の法的根拠に基づき、
違法性を訴えて下さってますので、
そちらは専門の方たちにお任せするとして、
ただし、国を相手に本気で事を起こそうとすると
遥かに長い年月がかかります。
昨日、会見された大江健三郎氏の沖縄集団自決認定の問題が良い例です。
具体的被害者が存在しない状況下で裁判とはいきませんが、
弁護士先生が立ち上がってくださったことは
国に対しての影響力があると思います。


重箱のすみを突くのはこれくらいにして、本題へ.....
そもそも今回の通知が出される以前に、
県並びに教育関係機関によって、
安全基準を示してほしいとの要望が出てたようです。


さて、この通知のうちで何を一番に捉えるか.....
というと、それは20mSv/年でもなく、3.8μSv/時間でもない.....
では、なにが一番キーになってくるか、
それは前述の「参考レベル」の意と思われます。
通知内には※で注釈が付いています。

※1 「参考レベル」: これを上回る線量を受けることは不適切と判断されるが、
    合理的に達成できる範囲で、線量の低減を図ることとされているレベル。

合理的に達成.....何が?です。
ここで、立場に違いによって見方が違ってきます。
教育関係者は健全な学校教育(保育)の場を維持することです。
数字が出されたことで、ずっと維持しやすくなったのは事実でしょう。
でも、親はそうではありません。
何より子どもの身の安全を守ろうとします。
だから、引き上げられた数字を見て、驚き、慌て、悩むのです。
ただ、この1ヶ月半ばかりでにわか原発災害研究者になった私が得た結論は
わからんもんはわからんじゃん!です。


目に見えて顕著な高線量被ばくによる急性障害と違い、
低線量被ばくによる晩発性影響はしきい値がないとされてることも手伝って
ありとあらゆる学説が存在します。
特に今回の通知に内部被ばくに対してのリスクが加算されていないのが事実です。
いえ、正確に言うと呼吸数による計算は少々加算されてるのですが、
学校という特異性、つまり学校給食で摂取したり、
土埃舞うグランドで吸入したりする放射性物質は計算されてはいないのです。


だから、余計に親は不安になります。
だって、最大許容値としてるにも関わらず、
学校側は3.8μSv/時間いかなければ、大丈夫と言ってのけるからです。


余裕なき判断は国そのものがそうなのですから致し方ありません。
日本の規制の中には予防的措置の概念が存在していないからです。
役所は曖昧なエリアを設けてはいけないし、
曖昧なところで何も判断してはいけないのです。
それが公共の福祉に殉じる公務員の仕事なのです。


だから、まずはお互いのスタンスを確認しあいましょう。
そして、相互確認が済んだら、すり合わせをしてみましょう。
もし、お互いに歩み寄れない場合は仕方ありません。
お互いに守りたいものを守りましょう。


もし、わが子がガンになったら.....
想像するのも虫酸が走ります。
暗い気持ちだけが重なっていきます。
女の子なら尚更です、
赤ちゃんなら尚更です、
妊婦さんなら尚更です。
将来を心配するという意味では
内申に響くという先生もおられるでしょうし、
それを気に病む親御さんもいらっしゃるでしょう。
学校の勉強が遅れることを懸念する向きもあるでしょう。
反面、そんなに気にすることでもないと一笑に伏す方もおられると思います。
1万人に1人じゃ、たいしたことないとか、
国が言うから大丈夫なんだよと言う方もおられるでしょう。


被ばくのリスクを高く捉えるか、低く捉えるか
福島原発事故の放射線被害はエリアが広く、
放射線量や降下した放射性物質量に場所ごとに差が生じているため、
どういう解決方法が望ましいのか、一概には言えません。
ただ、その温度差たるや凄じいものです。


だから、私はこう思います。
飛び交う放射線が環境放射線として認められてる
ヘンテコな日常を受け止めてください。
降り積もっている放射性物質の存在を認識してください。


その上で、少しでも迷いのある方は声を上げてください。
この先、何が起こっても後悔しないよう、声を出してください。
あとは、てんでんこです。
自己責任というてんでんこです。
周りに期待してはいけないのです。
周りに決めてもらってはいけないのです。
重いです、しんどいです。


福島を離れることもあるでしょう。
それが叶わぬ人は家事都合で欠席させることもあるでしょう。
やがて、不登校のラベルがつくやもしれません。
だけど、そんなものはいくらでも取り返せます。
未来はそれぐらいでは潰れないのです。
ただ、ひとりで決めること.....これが大事です。
誰にも責任を押し付けることなく、自分で決める勇気を.....
それはやがて、全体にひとつの方向を示してくれるようになるでしょう。
全体を見て、決めるのではなく、
自分が全体を作るひとりなのだと考えて下さい。


そして、周囲の人がどんな結論を出そうと決して責めないで、
また、自分で出した結論がどういう結果になろうと、
決して自分を責めないで.....



福島で生きようと覚悟を決めたはずなのに
なにくれとなく、心は揺れ動きます。
それでも、ここにいようと思っています。


去年の12月、
ここ会津坂下の町に越してきたとき、
妙な感覚を持ちました。
もう帰れない、諦めというか、悟りというか、そんな思いでした。
散々、引越しを繰り返したのに、
今更、どうしてそう感じたのか.....不思議でしたが、
こと、ここに至ってはあながち間違いではなかったと.....
 

時折、本匠の山々を思い出します。
清らかな番匠川の流れを思い出します。
故郷は遠く離れて、なお、心の中に生きています。
私が生きている限り、
故郷は心の中に生きていくのです。













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最終更新日  2011年04月24日 22時28分36秒
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