白黒つける?
テイスティングレポートの終わってない銘柄がまたも、またも、溜まってる。しかしだ、虫干し後、抱えてる本数に頭抱えて、うぅ....。結局、栓を開けなきゃ飲まないし、減っていかない。減っていかないことには次が買えない。ならば、ならばで、夕べも開けた一升瓶2本。種子島は上妻酒造さんの「南泉」の白と黒。まずは白。控えめで淡いながらも、甘い香りがそそる、そそる。でも、飲んでみると意外にもさほど甘くない。すっきりさらり、喉越しよく入っていく。香りに感じるほどの甘みがない。 そうか、まだ起きてないんだ....空気に触れて、これは2,3日でもっと甘くなるんだろうね。その変化が楽しみ。そして、黒。適度なビター感が香ばしい。黒麹らし重さはあるものの、後口が爽やかなのはお蔵さんの特徴なのかな。どっしりというよりしっかりした酎。で、どっちが好きか....あてをつまみながらロックでごいごい飲む旦那は白が好きだといい、まともに夕食食べた後、生でちびちび舐めるウチは黒がいい。どっちがどうというよりは南泉は白黒、両方揃えておきたい。 普段飲みに気軽に買えるといいなぁ.... んだねぇ。 軽く栃木まで、車飛ばせば.... ほら、たかが150km、近い、近い! そうか、隣だぁ。 そうだよ、すぐだ、すぐ! 種子島まで買いに行くこと思えば.... そうだ、そうだ。 あは あははは.....そうして、夜は更けていくのであった。 南泉25度1800ml 黒こうじ仕込み 南泉25度1800mlわざわざ、栃木まで行き、店頭買い原則のギルドを袖にしてまでこの銘柄を押さえた理由。それはね、酒屋さんの紹介ページの内容。原料のお芋さんのこと。『主に種子島産の~』『主として白さつま~』の記述。 主として、主にってどうなの? 主に以外のものって何?アマノジャッキーなウチはひっかかる。で、聞いた、もちろん上妻さんに。で、わかった。この南泉、実に3種類の芋の原酒のブレンデッド。シロサツマに、ダイチノユメとコナホマレ。 ダイチノユメ....そう、富乃露酒造の「あくがれ東郷大地の夢」の原料。 コナホマレ....生駒高原酒造の「牧場の櫻」の原料。どちらも初めて焼酎の原料として仕込まれたと宣伝してた。でもね、これらが商品化されるずっと前から、上妻さんのところでは原酒造ってたらしい。微妙にブレンドすることで焼酎の深みと個性を維持しているのだそうだ。ブレンデッドはクオリティの向上や他との差別化という意味で、当たり前に存在するテクニック。スコッチなんかだとブレンダリーと呼ばれる専門業者もいるくらい。芋焼酎の場合、前面に押し出されるのは古酒ブレンド。でもね、そこにプラスアルファで何かが生まれてもいいんじゃないのかな。壱岐焼酎のように28の蔵元全部の原酒をブレンドして、....とまでは思わないけど、なんかそういうの、わくわくしちゃう。大手の蔵元さんではもしかすると行われてきたのかもしれない。それならば、もう、公開してもいい頃なのではないのかな。そこにもひとつの伝統と技があるように思うんだけど....。