☆★☆「ステイ!ぼくとシェパードの5カ月の戦い」青谷真未著
きみがいるから歩いて行けるかなり頼りないぼくだけど・・・よろしく頼むよ、アレックス犬が苦手だった青年と哀しい過去を抱えたシェパードの出会いと歩み善治は幼い頃に両親を失い優しい伯母夫婦に引き取られるがどこか遠慮がちに生きてきた。自分が来たせいで従兄の大我は高校卒業後すぐ犬の訓練所に就職したのでは?やがて善治が大学生になると«落伍犬»の元警察犬のシェパード、アレックスがやってきた。任務の時に足を痛め、引退したという。引き渡し先が決まるまで大我が伯母に預けたのだが・・・なぜか自分が世話をするはめに。犬嫌いの善治が仕方なく散歩に行くとリードを引っ張られ、振り回される。アレックスは足が悪いはずなのになぜ普通に歩ける?そこには哀しい理由が・・・・善治はアレックスと一緒に他の飼い主に出会い犬への理解を深めてゆく。離れ離れになったフレンチブルドッグと少年の絆障害物競技(アジリティー)に挑むチワワと少女の苦闘。やがて善治はアレックスのおかげで自分が抱え込んだ過去を乗り越える。