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私と彼が知り合った時、彼は水中ビデオのカメラマンをしていた。
彼はどっかの自動車会社のCMじゃないけど、「モノより思い出」をかなり大切にする人で、 だからというわけではないけど、ビデオや写真を撮る事が多い。 最初は単に職業柄(?)で好きなのかと思っていたけれど、上記の事が判明して、 「そうなんだね~」と感心してみたりもした。 タヒチに行った時だって、「君は私のカメラマンか~」とつっこみたくなるくらい、 カメラをはなさず、私が景色を撮ろうとすると、邪魔してた・・・・。 (↑人が入ってない写真は面白くないらしい) なので、外泊で帰宅した父親を囲んでの夕食タイムでも、ビデオ撮り頑張ってた彼。 父親に「早くご飯を食べなさい」と言われ、一旦止めたと思いきや、まめに撮ってた。 今度のデジカメは前回のデジカメよりも操作性もよいので、動画も撮りやすい。 動画を撮っていた事を知ったのは、飛行場へ向かうタクシーの中。 「あれ~、こんなところもビデオに撮ってたんだ~」と感心した私に、彼は話した。 「まだ会社始めた最初の頃ね、日本から手紙が届いたの。今でもよく覚えてるんだけど、 1ヶ月くらい前にツアーに参加した家族連れの娘さんからだったんだけど・・・。 ツアーに参加した家族連れのお父さんは、旅行から戻った後、突然亡くなったんだそうだ。 突然の出来事で、皆ショックだったんだけど、楽しい旅行の動画を見て、元気を出そうと、 頑張っている。本当にツアーに参加して、感謝している・・・という内容だったらしい。 「それ読んだ時にね、自分の会社が誰かを元気付けてるって思ったら、ビデオいいなって。 5719にも、そう思って欲しいから、いっぱいお父さんと一緒のビデオ、作りたいんだよね。 そしたら、5719も寂しい時には、そのビデオ見れるでしょ。」って。 その時に、「ああ、そういう考え方もあるんだな~」って、改めて思った。 私はただただ、この2日の間、父親の前では泣いてばっかりだったけれど、 泣いてばっかりいても、ダメだなって、思った。 ・・・でもって、やっぱり彼と知り合えてよかったなと、改めて思った。 来週帰る時には、もっと元気を出して、看病したいと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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