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父親が入院して、1ヶ月以上が過ぎ、本格的な闘病生活は長期化してきている。
母親が1人で病院に泊まりこんで看病している事もあり、週末はなるべく帰省するようになった。 個室にいる父親を見舞って、双方の兄弟がちょくちょくやってくる。 日頃、なかなか親戚が集まる時に帰らなかった私は、久しぶりに会う親戚の人も多い。 最近親戚と顔をあわせるたびに、「悪気なく」いろんな事を私達に言う。 「結婚式の予定はいつ」「福岡に戻らないの」 「娘がこんな風にしてくれるなら、病気になるのもいいもんだね。」などなど・・・・。 私達はまだ、結婚式をやっていない。 結婚を決めた時にすでに、父親は闘病生活に入っていたし、何よりつらそうな毎日だった。 そんな中で「結婚式をするから、日取りを決めよう」という気分にならない。 母親は、「自分達だけでやってきたら」とも言ってくれたが、 双方の家族とでこじんまりとした式をグアムでやりたい私としては、それも何だか・・・。 それに何より「5719の家族が参加できないなら、式をやる意味がない」と言う彼に、 「もう少し元気になってくれるまで待ってみよう」と言う話になり、その後、父は入院した。 病室にまでやってきたおば達の「結婚式はいつやるの」という質問は、 そんな私達にとっては、ちょっと残酷な質問だと、言われるたびに感じる。(オーバー) そのたびに私は、「まだ日程の予定すらたってない」事を答える。 そんな中で飛び出した「娘が・・・」発言は、正直、頭にきた。 生死のかかったこの状態で、冗談めかして言ったにしても、笑って流す余裕がない時期だったので、 なおさら、「何バカな事言ってるんだ~~~」って気分になった。 多分、私と同じ年くらいの娘が、結婚して関東に住んでいるので、私と娘が重なったんだろう。 それにしたって、「病気になるのもいいもんだ」って・・・・。 病名や今の状況を知っている人が言う言葉ではないような・・・・。 まぁ、そんな理解を他人に求めるのは無理な話だとしても、何だかやるせない気分になる。 きっと私達を明るくさせてくれようとしているんだと思うけど、そう受け止められない。 余裕がない時の「何気ない一言」って、言う方も受ける方も慎重にならないといけないんだと、 父の病気のおかげで、また少し、かしこくなれた気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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