|
カテゴリ:大人の女性旅
確かな感触。
恋愛している時、相手にこんな感覚を抱くことは、 普通の人は、あまりないだろう。 いつでも不安要素を抱いている状態を持ち続けていることが多いんではないか、と思うからだ。 それは例えば この人のこと、ほんとに好きなんだろうか? だったり 彼は私のこと、ほんとに好きなんだろうか? だったり ずっと好きでいられるだろうか (或いはいてくれるだろうか) などと、相手が自分で無い限り、或いは自分自身の事であっても、その時、判断のしようがない事ばかり、 気になって、恋愛期間中というのは、楽しい時間を過ごしつつも、不安が交差するものだ。 まあ 逆にいうと 《確かな感触》 を持って 相手と付き合いたいと思ったり、 つきあったり、 恋人同士になったり、 と言う人は、恋愛に対して、とても真面目に考える人で ちょっとウキウキ、や 結構イイ感じ、 或いは、グッと来ちゃった。 などと言う軽い気持ちで 恋人同士になんかならないもので。。。 ただ、そういうタイプの人は、実際少ないと思う。 そう思うと、彼女は断然 後者タイプで、 好きになった相手と言うのは 様々な面を見て、《この人でないと!》 という確信を持って選んだ人になるんじゃないかと 思う で、その自分が 《この人でないと!》 と思うに値するのが、たまたま父親だけだった。 若しくは、小さい頃から 父親にはとても良い影響を与えられ、良いイメージしかなく、 当然の如く、【理想の男性像】になってしまった、のだろう。 そう考えると、今後の彼女の恋愛体験可能率は、非常に低いような気もする。 ま、でも それでもいいのだろう。 彼女が ちょっと父親に似てるからって、無謀な恋愛に直ぐ走ってしまうより 「ちょっと似てるけど、やはり父の考え方の方が素敵だ 」 とか、 「外見はまったく違うけれど、父の思いとダブるところがあって、いい感じ」 とか、 一旦、男性を見る目にフィルターがかかってる方がいい。 もちろん、彼女の父親が とても素敵な、そして男性として魅力的な人だと 想定した上で、、だけれど。 彼女は、 既に隣でブランケットを頭から被り、座席を思いっきり倒した状態で、すっかり寝入っている。 つい数時間前、大粒の涙を ぽろぽろ流して、 旅の不安と、 恋愛が出来ない不安とを一心に私に話していたとは思えないリラックスぶり。 きっと、私がここに居て安心しているのと、 話したいことを話してしまったことへの満足感が、そうさせているんだろう。 頭から被ってしまうと、ブランケットは腰のあたりで途切れてしまう。 真ん中の座席のブランケットのナイロン袋を破り、 そっと掛けてやりながら、そんな風に思った。 私はといえば、 薄暗くなった機内を、トレーに飲み物を載せて運んできたクルーに 「オレンジジュースを 」 と一言かけて受け取り モニターで、現在飛行位置と、到着地までの所要時間を確認した後、 座席のスポットを灯し、ようやく 田口ランディの本の最初の頁をめくり始めた。 *この時読んだのは、「アンテナ」だったか・・・。 ※そろそろ おもしろくなくなってきたかも・・・と不安を抱きながらも 続けます。。。(自己満足の世界でーす♪) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月15日 21時38分33秒
|