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カテゴリ:大人の女性旅
カフカ博物館は、
モルダウ川のすぐ傍の、とても素晴らしい環境のもとにある。 あまりに周りが明るく、平和な空気なので まさかその中で、それ程 不安と恐怖を味わうことになろうとは 考えてもみなかった。。。 彼の作品には、学生の頃に出会い、代表作の「変身」を読んだあと、 衝撃を受けて、すぐさま図書館で違う作品を探し、 「審判」 や 「判決」 など読み漁った挙句、すっかり虜になったと言う訳 ・・・・・博物館は、外の賑やかさとはうってかわって ひっそりとしており まるで 一人っきりで拝観している気になった。 それくらい、疎らな客数しかいなかったから。。。 よくある、だだっぴろい広場に作品が点在しているのではなく、 細く、しかも、不安を掻き立てる為にはうってつけの暗さの通路が続き その間に、彼のヒストリーや、作品の謂れ、写真などが飾られている、 という具合になってる。 しかも、ずっと流れている「音楽!?」は、じゃっかん恐怖心をあおる 静かな鐘の音だったり。。。する。 一人じゃこわーーーい! かなり、いやーな気分になってきたので、急いで先へ進むと・・・ 今までよりもウンと暗い通路に入り込む。 ・・・・・・・・・・・そこには、延々と、ロッカーが並んでいる。 ロッカーと言うか・・・実は死体安置所なんじゃなかろうか・・・ それぞれのロッカーは、丁度人が一人は入れるくらいのサイズで それぞれに、、、名前が入ってるからだ・・ それらが、暗く、不安な音楽が鳴る通路を、数十メートルも埋め尽くす。 そこを!一人で歩いてくんです。 怖いに決まってるじゃないですかっ!! しかも!しかもですよ。 そのロッカー、所々、中途半端な感じに、空いてるんですっ。 あーーーーーーーーーっ! そこから 何か出てくるのかっ!! 怖いもの見たさで覗いて見ると(→覗くなよっ!) なにやら書類が入ってるだけで、人じゃなかった。。(当たり前だっ!) ようやく そんなロッカー死体安置所から出ると、そこには・・ トドメを刺すように、拷問台のミニチュア版が 置いてある。。 もちろん、使用方法の解説付きだ。。。 ってなわけで、きっと私は相当蒼い顔して、 明るく、暖かな陽気の博物館出口に一人、立ってただろうに違いない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月06日 11時54分00秒
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