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カテゴリ:大人の女性旅
旅は人生也
全てが計画通り、スケジュール通りに運ぶなど、 ホントは奇跡に近い事なのです。 今回の旅も 漏れなく、軌道からは若干反れ、 しかしまたそれが、旅の醍醐味を感じる要素になった・・・ 先ほどのキュートな赤ひげ車掌が、再びうちの(もう家状態に和んでる) コンパートメントにやって来て、なにやら言い放って去ってった。 チェコ語とエイゴが混ざると、分かったような分からないような不思議な 感覚になる。 えっと。。。なんか、乗り換えろって言ってるんだよね、、いや、 本来一回乗り換えるから それをワザワザ伝えに来てくれたんだよね? いやあ、、親切だなあ あの車掌さん~ なんて、いい気になってると、その後、予想外な場所で列車が止まる。 ものすごい 小さい駅。駅名はどこにも見えず、、 それに、予定の時間よりかなり早い乗り換え駅到着。 ・・・・・・・・いやーな予感。。。 だけど、入り口付近にひっそりと座り続けてたチェコ人らしい若者に 聞いてみる。 「あたしたち 、ここで降りなきゃ いけないの?」 コクン、とうなづく。。。 なんかわからんが、とにかく 私 「あの、、ここで降りるみたいです。 なんか、予定外だけど、とにかく 皆んな、降りてますよ。。降りましょ 降りましょ! 」 荷物を棚から下ろし、コンパートメントから出て、皆と一緒に列車から降り 線路を跨り、駅の裏側へと、ぞろぞろ歩いていく私達・・・ 意味が分からんが、なんかこの列車に不備があって、とにかく 違う列車に乗れって事だろうが、なんで駅裏に・・!? と そこには、小さなバスが停まってる。 で、みんな流れるように、そこに吸い込まれていく。。。 「の・・・乗るのか?これ!?」 ダレも、、何も言わずに乗ってくし・・・何も解説ないし。。 でも、これしか 他に移動手段ないし、、ここで、 「解散!」 言われても、私ら どうしたらええんかわからへん~(思わず京都弁) と、仕方なく、乗る。 既に椅子は全て先客で埋まっており、ドア近くに立つ。 ほぼ満杯状態で、バス発車~ いや~ いいねええ。田舎街・・・どんどん 進むよ~ ほら~ 名前も分かんない駅も見えなくなって、、林が見えてきて~ 畑もあるよ~・・・・・・ うーん、、、で、・・・・・・ ここ、どこよっ! (って突っ込むよね、そりゃ) MOMOさん 「いや~。なんか楽しい~ どこいくんだろねえ 私達♪」 と超楽天的なMOMOさんでよかったぁ・・(涙 私 「でも、ひとり旅だと、結構不安ですよねえ・・」 (と、一人旅お客様目線で考えながらぽつり言う) MOMOさん 「そ、、そうよね、ひとりだと、不安よねえ」 やっぱそうだよなあああ・・ 私は慣れてるし、度胸座りまくってるし 平気だけど(いや、ちょっと不安はあるが) はじめて一人とかは かなり不安なはず・・・ しかしそんな突っ込みや、会話をしてる間に、バスは30分か40分程走り またまたちっちゃな駅に到着~ (ほっ。。とにかく駅には、着いた) で、確かさっき乗ったよな?同じ列車に再度 乗車。 一体・・・なんだったのさ、さっきの!? ま、そんなの聞いても仕方ないし、きっとダレも分かんないだろう。。 とにかく元の列車にまた軌道修正できたみたいだし。 気を取り直して、また車窓を楽しみながら、列車の旅開始~ フンフン、やっぱ いいわぁ~ 列車って。 流れる車窓、くぐもったガタンゴトン言う車輪音 定期的だけど、微妙にランダムな揺れ・・・時折入ってくる外の匂い・・ すごく心地いい。 なんて、愉しんでると、乗り換え駅到着~! なかなか発音できなかった ブジェジョビッチ駅。 そこからは乗り換えの列車は。。いや、列車と言うか、単線の電車だな。 なんの標識も目印も無く、ただ、みんなこれに乗り換えるしかないから 乗り換えた電車。 1車両20人くらいしか乗れない簡単な椅子の電車。 なーんか、いいねええ・・田舎ぶりがいいねええ・・ 私達が乗ってる車両は、右側の座席は、 示し合わせたように全てアジア人だった。。 しかも日本人は私達だけ。 あとは中国人、韓国人、そして私達が 勝手に想像してるだけなんだけど、ブータン人らしきカップル。 だから、チェコ語なんて ダレも分からんわけさ。 とにかく、これでいいんだよね~?!チェスキークルムロフに行くんだよね~? とお互いアジアンイングリッシュを交わしながら確認しあう。 いや、だからダレも分かんないんだってば、わはははははっ! みたいな空気になる。 おもしろーーい♪ こういうの好きだなあ。。訳分かんない同士の旅! 電車がグラリと揺らいで、再びレールの上をゆっくり走り出した。 この頃のチェコは、とにかく意外な程に、桜が咲き乱れ 車窓は、さくらのピンク色と、この辺りに群生しているらしい可愛い 黄色い花の色を絶やす事がなかった。 暖かい日差しと、コトンコトンとレールを打つ車輪の音に 眠気を押さえられなくなってきた頃、 ようやく今回の旅の目的地であるチェコの世界遺産 チェスキークルムロフ駅に着く気配がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月10日 21時57分44秒
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