旅するエッセイ チェコ編 6
騒がしい機内から開放され、プラハ空港に降り立つと、そのままターンテーブルへ。そこで今回の同行者に会う。彼女らはパリ経由で20分前に到着しているはず・・・っと、一番奥のターンテーブル横のベンチにお二人を発見!無事合流。。とりあえず安心して、再会と初対面の挨拶。。既に夜8時半。外もやや暗くなりつつあるので早々と市内へ移動しようと、シャトルバスやタクシー乗り場へ向かう。そこには、黄色いヤッケを着た 「キャブ案内お兄さん」 が居てシャトルタクシーとお客さんを誘導してくれる。この「シャトルタクシー」 は、貸切タクシーとも言って要するに定額で、空港と市内を移動してくれるもの。貸切なので、融通が効いていいんだけど、高い!3人でホテルは二箇所、と言うと900コルナ(約6,300円)を要求して来た。市内までは、かかったとしてもセイゼイ20分程。これは高い。で、隣の乗り合いタクシーに聞いてみると、こちらは3人で600コルナ。約4,200円。 但し乗り合いなので何箇所かホテルを移動する必要がある。場合によっては最後になって、少し時間がかかる。、にしても 乗客は7名。・・じゃ、こっちにしよう!ってことで早速乗り込む。空港の敷地内の景色から、一般道路に入り、木々が閑散と並ぶ景色へ変わる。そのうち、ボンヤリ市街の明かりが浮かんできてやがて前方一面に旧市街が広がる・・・ 「あ!!!・・・ 街だ・・・素敵・・・!」プラハ城の裏側がライトアップされてぼんやり浮き上がりすぐにモルダウに架かる橋を渡り、旧市街の中へ。夜に、こういった古い街に入るのは、まるで夢の中にいるような錯覚に襲われる。映画のワンシーンのような、しかも昔の古いモノクロに近い画像と目の前の景色がだぶる。車内は、間違いなく100%観光客なので、その中の誰もがしばし 声を出さずに その景色に見入ってたはず。「やっぱり、来るべきだったんだ・・」って確信しながら これからの旅への期待は 更に膨らむ。 最初に到着したのは、なんと 私のホテルだった。旧市街のとても便利な場所にあるデザインホテル。実はここしかリーズナブルな値段で、しかも清潔そうなホテルが他に予約できなかった。一番ノリで降り立ち、荷物を受け取り、入り口へ向かった・・・はずが直ぐに階段・・・!?アパートみたいな作りで、フロントは何処?! と思ってたら 「Hey , Ms !! 」 と、どこかからか、声が・・ガラガラと入り口近くに戻ると、ドア横のガラス張り(だと思った)のドアが開く・・・あり!?これ ドアだったんだ!?そこには、、、ゴールドの巨大なボール型デスクが4つ並んでおりその向こうにフロントボーイ!が座ってるじゃありませんかっ!(なぜか興奮)「チェ、チェックインお願い!」 ・・と 戸惑いながら言って見ると「ふふ。。もうちょっとでここを見逃すとこだったね。」 と笑われてしまう。たぶん、多いんだろうなあ・・そういう人。チェックインをさらりと済ませ、一階すぐそこにある部屋に入るとそこは・・・例のそういった類のホテルみたいだった・・・バスルームとベッドルームの間は、全面 鏡張り!枕の辺りには、こんどはシルバーボールの画像が入ったシルクスクリーンベッドは上質で、リネンも真っ白なので気持ちよかったし、バスルームも洒落てて それこそ、キュビズムアートが施されてデザインと言えば、デザインなんだが・・・うーむ。それに、既に夜11時過ぎだと言うのに、外はまるで昼間の様なノリの若者達が騒いでる。。しかも頻りに救急車やらパトカーが・・ね、、寝れるか?私・・・!