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Precious Precious

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2007.01.25
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カテゴリ:化学のおもしろさ
 生物の実験に参加させてもらいました。生物で一番重要な解剖です。対象はブタの目。以前はウシの巨大な目を使ったものですが、今はBSEの影響で一切使用禁止です。わたしが生物の授業を受け持っていたときはBSE騒動まっただ中でウシ以外もストップがかけられました。ブタの目は構造がヒトとほとんど同じで食肉工場などで手に入るので、実験素材に適しているのです。今回は1個200円だったそうです。

 最初に合掌して感謝の意を。脂肪や筋肉のついた目を1人1個ゴロンと渡された生徒たちは大騒ぎです。ちょっとグロいですから…でもしばらくすれば平然と作業を進めます。

 実験の授業の進め方はその内容によって頭を悩ませますが、特に解剖は難しいと思っていました。1つ1つ説明しながら作業をすすめると、絶対手際のいい生徒は待ちぼうけになってしまうし、「ほれ、やれ~!」だと授業の展開としてあまりよくないし、生徒の人数によっても変わってきます。今回のクラスは40人。わたしも含めて3人で回って丁度いいくらいでした。40人を1人ってのはものすごく大変です。

4794.jpg

 
 これが、ブタの目から取り出したレンズ(水晶体)です。弾力があって字の上に置くと、字が大きく見えるのがわかります。風景や人物などを見ると上下逆さに見えるのが確認できます。持って帰ろうとした生徒もいましたが、3時間もすれば真っ白になってしまうよ…。平面的な図形で構造を覚えるより確実に理解することができます。よろこんで実験に取り組む生徒を見るのが一番好きな瞬間。
 いつも見学というか参加というか邪魔させてもらっているので、お礼に後片付けを手伝い。今回の実験は目をのせたトレイ、ハサミ、ピンセット、カミソリ、定規など40人分の洗い物で大変でした。全部油まみれなので洗剤で丁寧に洗います。あと4クラスあるんです、担当の先生お疲れさまです。

 日記にブタの目を載せると、気持ち悪いかなあと思ったので、フリーページに載せました。興味のある方はぜひご覧下さい。ちょっとグロい写真もあるので、ご注意ください。


 





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Last updated  2007.01.25 21:40:56
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