Precious Precious

　明日は父の日ですね。人生で一度も父の日に何かしたことがありません。バレンタインにもあげるどころか、父がもらってきたチョコレートを取り上げて食べていました。父は昔、わたしがお菓子食べていたら「それ、ひとつちょうだい」と言うのであげると、何ヶ月か経って「いいものあげる」と言ってあげたお菓子を渡してくるのです！「お父さんには二度とお菓子をあげない」などと思ったものです。わたしは父のことが好きではなかったけれど、たまーに帰るときには父と母それぞれにお菓子を買って行きました。（仲が悪かったので娘としては気を遣いましたよ…）昨年の12月に函館に行ったときのかにせんべいが最後のお土産になりました。たまーに父に無性に会いたくなって苦しいときがあります。

　しんみり書いてしまいました。そんなわけで、母の日にくらべてとても存在感の薄い父の日ですが、先日見つけたカード。即座にビールの大好きな義父を思いだしました。義父にも父の日には何もしたことがないんですが、先月の母の日には義母にカードを送ったので、これを買いました。さっき書いて送ったので父の日に間に合いませんが（笑）

　父が亡くなってから、自然とご先祖様や神様について考えることが多くなりました。というより、今まで考えすぎなかったんです。あまりにもご先祖様を粗末にしていたなあってひどい後悔でまたまた自分を痛めつけてしまいました。健康になりたくて愛読している2冊の本にも、心の支えになっているある方のブログにも、よく「ご先祖様への感謝の気持ちを忘れずに」って書いてあります。実家では3月に「御霊舎」（仏教で言えば仏壇）を入れ、そこに父と先祖の御霊を入れました。父は神様をとても大切にしていたし、お祭りが好きだったのでよろこんでいると思います。
　母も、しばらくは「怖くて一人でいられない」と言っていましたが、だんだん落ち着いてきたようです。ほぼ毎日メールをしています。どちらかと言うとわたしが心配かけているんですが（苦笑）昨日のメールでは「あんたを守ってくれるように、お父さんとおじいちゃんに毎日お祈りしてるよ。あんたがお母さんを守ってくれるから、ってね。だから必ずいいことがあるよ」
　「一言でもメールすればちょっとは淋しくないかな」などと思っていた自分はなんて思い上がっていたのでしょう。来週こそは実家に行けたらって思います。母に会いたいし、父とご先祖様を拝みたい。
　夫の実家もなかなか大変です。祖母はアルツハイマーが進んでいるし、今日は義姉が原因不明のめまいで入院したそうです。義姉には友達にも言えない辛いことを
いつも聞いてもらい、励ましてもらっていました。たぶんストレスがものすごくたまっているんだと思います。すぐよくなって欲しいです。行くと疲れることは否めませんが、義父以外アルコールに弱いので、わたしが一緒にビールを飲むのをものすごくよろこんでくれます。「実家が県外の人はいいなあ、盆と正月だけがまんすればいいんだから」なんて罰当たりなことを思っていました。どちらの親も、わたしたちが帰ることを待っていて、すごくよろこぶ。今更ながら、家族やご先祖様のこともっと考えようって思います。

　ちなみにこのカード、枝豆のところを上にひらくとメッセージが書けます。