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Precious Precious

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2007.08.12
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 とっても楽しい時間を過ごしました。中国茶の販売店焙茶工房 しゃおしゃん。盛岡市材木町にあります。岩手のテレビ番組や情報誌で知ってブログもよく見ていて、今度盛岡に帰ったら絶対行こう!と思っていました。中国茶はわたしにとっては未知の世界。ただでさえ紅茶があふれかえっているし、まだまだわからないことがたくさんあるので中国茶に手を出したら大変なことになると思い、これまで見ないようにしていたのです。

 このお店は喫茶店ではなく、「試飲」という形で飲みたいものを飲ませていただけます。最初オープンしていないのかな?と覗いたりウロウロしたりしてアヤしい女になっていたら店主さんが笑顔で出てきてくださいました。扱っているお茶は5種類。タイプを教えていただいて「プーアール茶の中では若い」2005年の雲南青プーアール茶をいれていただきました。初めに壷からすくった茶葉、そして温めた急須で蒸らした茶葉の香りを「聞き」ます。


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 ゆったりとした動作で丁寧にいれてくださいます。(南部鉄瓶を素手で持っているのにびっくり!)小さい急須や茶碗がかわいい。


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 初めて知ったのですが、右の長い方(「聞香杯」というそうです)から左のお猪口(「茶杯」というそうです)にすぐ移し、空いた聞香杯の香りをかぐのだそう。まさに「聞香杯」ですね。このお茶はとても香ばしいのが特徴です。店主の前田さん曰く「2、3煎といれるうちにどんどん味と香りが変化して行くので少なくとも3煎目までおつきあいください。7、8煎目まで飲んでくださるお客様は大歓迎ですよ」杯がとても小さいので、お腹たぷたぷになりません。確かに、2煎目は味が強くなり、5煎目からはとたんにまろやかになるんです。紅茶と違って何十煎でも「おいしい」と思えるまでしかも2日くらい大丈夫なんですって。1回ごとに味が変わって行くので驚いていると「それはちゃんと向き合って飲んでくださっているからですよ」と言われ、なんだかうれしくなりました。「そのうち体の悪いところがお茶を感じるようになる」と言うのには本当にビックリで3煎目くらいからコリがヒドくて困っている肩が苦しくなって、その後ふーっと力が抜けていきました。

 こうしていただいている間はもちろん紅茶好きの話に及び、雲南の樹齢何百年という茶樹の写真を見せていただいたり、茶摘みから焙煎までの製茶過程のお話を聞いたり。そしてこちらに来たら是非聞きたかったことがありました。何と、岩手でもお茶(緑茶と半発酵茶)が作られていることを最近知りました。しかもそれは広い岩手の中でもわたしが生まれ育った気仙地区(大船渡市、陸前高田市。比較的温暖)なんです。家庭で栽培、製茶して飲むという規模でほとんど販売はされていなかったそうです。たっぷりの写真と一緒にお話をうかがいました。お店では現在仕上げの最中で9月に販売されるそう。今からすごく楽しみです。(この辺の話は後で母からじっくり聞いてきました。興味がないと知らないことってたくさんあるんだなあ。)


 結局、このプーアール茶を10煎も飲みました!そしてわたしと同じように「前から来たかったんです」というお客さんが入ってきて、その方が選んだお茶を図々しくまたいただきました。気づけば2時間が経過。茶葉購入禁止令を破って極上のプーアール茶を買ってしまいました(20gだからいいよね?)。1週間前に前田さんが書かれたという新聞記事(おいしいお茶のいれ方について)もちゃっかりもらい、すっかり幸せな気分でお店を後にし猛暑の街へ出て行きました。(気温は35.5℃)


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 「しゃおしゃん」って前田さんがお茶作りで3年間過ごされた中国でのニックネームなんですって。








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Last updated  2007.08.18 18:07:23
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