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Precious Precious

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2008.02.23
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カテゴリ:つぶやき
 ちょっと変わっているかもしれませんが物心ついたころから皇室に人一倍関心があり、ここ数年紅茶の本に負けず劣らず関連の本を読んでいます。同じ本を何度も繰り返して読むクセがあるのでしばらくは新しい本を読んでいませんでした。私が読んでいたのはテレビでも名前を目にする「皇室ジャーナリスト」といわれる人たちのもので、何度か読んでいるうちに著者によって正反対のことが書かれてあるような気がして別の人が書いたものを求めて新しく買いました。


512G1NDDCEL._AA240_.jpg 皇后の近代 片野真佐子著

 皇室に限らず歴史上の人物はどうも女性に注目してしまいます。特に「皇后」という存在は今でこそ美智子皇后に象徴された存在ですがそれ以前はどうだったのか?ワイドショーや週刊誌でしか宮中のことを知らないのは寂しすぎると思い、明治・大正・昭和の三代の皇后について書かれたこの本を読み始めました。よく美智子様が「初の民間出身の皇后」と言われるのでそれ以前の皇后の生い立ちが気になったということもあり、タイトルと表紙に惹かれて買いましたが、膨大な参考文献に基づいて書かれたこの本はかなり難解でわかるところだけかいつまんで読んでいる状態です。時代が短かったためかわからないことが多かった大正天皇と貞明皇后の記述が多いことと、それぞれの皇后が詠まれた和歌が多く使われていることが興味深いです。一言で感想を言うのは到底無理ですが、なるほどと思った部分を引用させていただくと


 明治・大正・昭和とつづく歴代の皇后に、当時の人々は日本人の美の結晶を見た。
(中略)
 しかしながら、実は、皇后たちのこの美しさにこそ問題があったのではなかろうか。
 皇后たちには、いずれも翳があった。昭憲皇太后は四十五年ものあいだ明治天皇と仮面の夫婦を演じた。貞明皇后は、宮中初の一夫一婦制を実現したと国民から歓迎されたが、宮中に残る慣習に悩み、大正天皇の病気に苦しんだ。戦時下を生きた香淳皇后は、時代の波に翻弄されて、出産と公務の両立に追われた。
 どの皇后も、「お気の毒」という要素をもっていた。美しく、やさしく、しかも「お気の毒」であればこそ、皇后は、私たち国民の心を魅了しつづける。

 
 この本を読み切るにはそれこそ参考書が何冊も必要ですが、上の引用部分はこの御三方に限ったことではないのでは、と思った次第です。皇太子妃雅子さまに対して無責任な批判も目にしますが、誤解を恐れず乱暴な言い方をすれば「そりゃ病気にもなるよな」と思います。

 いろんな本を平行して少しずつ読んでいますが、大河ドラマの原作「天璋院篤姫」を読む予定。大河ドラマの場合は関連本をできるだけ読んだ方が楽しめると思います。最初は町娘?月曜8時台の時代劇?にしか見えなかった宮崎(字がこれしか出ず)あおい演じる於一も目に馴染んで来たところです。それよりもオープニングテーマがとてもいい曲だと思います。






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Last updated  2008.02.23 21:53:37



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