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Precious Precious

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2008.12.07
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 なぜこの時期に川島芳子?と思いましたが、ちょうどまた自分の中で旧満州について知りたい熱が浮上していたのでしっかり見ました。昨年はテレビ東京で李香蘭をやりましたが、演じたのが上戸彩、川島芳子役にいたっては菊川怜で妖艶な美しさがまったくないキャストでガッカリでした。今回の黒木メイサと真矢みきは川島芳子を演じるに値するとエラそうに思いました。ちょっとだけ出た李香蘭には宮さまこと堀北真希ちゃん。やっぱり李香蘭の艶っぽさを少しでも出せる女優さんにやってほしいと思いましたが宮さまかわいくて大好きなのでよしとします。(ってめちゃくちゃ自分勝手)
 2時間半のドラマなので30秒でもパソコン見てるとすっかり展開についていけなくなっちゃったり、落ちぶれていく姿があっけなかったり、男装するようになった理由はあくまで「説」の一つでしかないのにそれをドラマの最後までひっぱるような流れがちょっと???でしたが、黒木メイサの熱演に拍手です。

 先月「日本史サスペンス劇場」で「天城山心中」を取り上げていたので、ここ数年引っかかってしかたなのないことがまた盛り上がってきました。結局この番組は真相は闇に包まれたままでフラストレーションがたまって終わったのですが、男装の麗人こと川島芳子は中国清朝愛新覚羅家の王女であり、天城山心中とよばれる事件で同級生の男とともに命を絶った(絶たれた)愛新覚羅慧生はラストエンペラー溥儀の姪です。愛新覚羅という強烈な名字が気になってこの方のお母さんにあたる人の本を読んだことがきっかけでどんどん知りたいことが出てきて結構本を買ってしまいました。誰も興味はないと思いますが自分の整理のために記しておきます。

買って読んだ順
◇流転の王妃の昭和史  愛新覚羅浩
溥儀の弟溥傑の妻による自伝です。相当前に「知ってるつもり?」か何かでこの人を知ったような気がします。波乱に満ちた半生が書かれていますが、娘の事件については他の文献と相当内容が異なりますし、溥儀の妻のことについても「嘘」と思われる記述があってこれだけを信用するのは危険だと思いました。それにタイトルの意味が未だわからず。自分のことを「王妃」と言ったのは、明治天皇と縁続きで侯爵家に生まれ皇帝の弟に嫁いだという自分の身分を強調したかったからなのか?

◇愛新覚羅浩の生涯 昭和の貴婦人  渡辺みどり
皇室ニュースに必ず登場する著者。この人の本には結構嘘っぽいことが多い気がするのですが、天城山心中についてかなりページを割いており、特に「2人」がやりとりした手紙を読むと、上述の浩さんとは全く食い違っていていることがわかります。

◇溥傑自伝  愛新覚羅溥傑
ラストエンペラーの弟であり浩さんの夫・溥傑の自伝。日本語に翻訳したのは川島芳子の姪にあたる人らしい。なかなか全部を読むのは難しかったです。溥傑さんは相当な人格者だったようです。

◇愛新覚羅溥儀 最後の人生 賈 英華
これは難しい部分が多くて全部読んではいません。しかし持っている中で一番貴重な本です。興味深いのは溥傑・浩夫妻の本にはほとんど記述がなかった3点(慧生さんが同級生との結婚を認めてほしいと浩さんに懇願したけど許されなかったこと、溥傑釈放後に浩が中国に渡ることについて溥儀がどう納得していったかということ、夫妻の娘が日本に帰りたがって溥傑さんが娘を突き飛ばしたり浩さんを罵倒するようなことを言ったということ)について書かれていることです。実は肝心の溥儀の自伝や伝記は持っていません。溥儀よりその周りの人に興味があるから。

◇わが夫、溥儀   李淑賢
溥儀が特赦後、結婚した女性による本です。溥儀の5番目の妻です。溥儀は腎臓がんに冒され、淑賢も病弱で短い結婚生活でしたが非常に仲良く過ごしたようです。それが浩さんの本には「ご家庭はお幸せではなかったようです。またお一人に戻ってしまわれました」と書かれてあるので???なのです。

◇わが名はエリザベス  入江曜子
溥儀の妃・婉容皇后を主人公にした小説。この方についての記録があまりないのですが、気の毒としかいいようのない人生で…読むのがツライ。

◇ラストエンペラーでございます  上野香奈
溥傑・浩夫妻について調べていたら、とても詳しいサイトにたどりつきました。それを本にまとめたのがこれ。若い方が書かれているので何といっても読みやすい。筆者によって記述が違うことについても、この方なりに解釈して書いています。

◇清朝の王女に生まれて  愛新覚羅顕王奇(←王偏に奇で「キ」)
川島芳子の実妹の自伝です。芳子の父・粛親王(愛新覚羅善耆)には正室の他に側室が4人いました。子どもは35人だったか?芳子と顕キさんは同腹の姉妹です。歳が離れているので一緒に暮らしたことはないようでしたが、すでに妹にとっては相当壊れた姉だったようで…昨日のドラマでもそういうのが描かれていたら面白かったな。顕キさんも波瀾万丈な人生なのですが、何故逮捕されたのか一度読んだだけでは理解できず…(おそらく日本と関わっていたからってこと?)

◇「李香蘭」を生きて  山口淑子
唯一愛新覚羅一族ではない方の本ですが、こちらの「よしこさん」についても知らないわけにいきません。しかしこの方の若い頃の美しさといったら。演じられる女優さんがパッと思いつかない。




 うわ~、ただ箇条書きに書名を書くつもりだったのに、余計な説明までつけてしまった。皇室マニアというとドン引きされるワタクシですから、ただの変人だということを強調しているだけのような。3年前の文藝春秋で溥傑・浩夫妻の次女の手記も読みました。昨年も溥儀の本(入江曜子さんによる)が出たし、4番目の妻の本もあるので気にはなるんだけど、どれも読むとダークな気分になるので抑えているところです。





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Last updated  2008.12.07 23:43:13



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