季節はずれ
今日は冷え込んで、気温は充分季節に合っていたのですが。いつもの半分倉庫な部屋で独り黙々と仕事をしていると、機械の轟音に混じって背後から私の名を呼ぶ若い女の子の声がする。事務の女の子が何か仕事を持ってきたのか、息抜きのおしゃべりでもしに来たのかと思って振り向くと、誰もいない。そういえば事務の女の子、昨日「明日休む」って言ってたなー。…あれ?ここしばらくそっち系の体験はなく、ああ、年をとって感受性が低くなって霊感的なものもなくなってきたのかなーと思っていたんだけれども、今日はなんかイヤな感じがする。とりあえず光明真言を声出して唱えてみたらイヤな感じはフェイドアウトしていったんだけれども、逆にそれで消えるってこと自体が怖いし。原因として思いつくのは、昨日つけっぱなしだったテレビの中に映っていた、廃墟での超常現象。ああいうのって呼んじゃうんだよねぇ。とりあえず、今日休んでた事務の女の子が明日元気に出社してくるまでは心配だわ。四十路突入まで、あと363日。