|
カテゴリ:たびごころ
私が一瞬気を緩めた瞬間
内側から抜き去ったのは 彼女がハンドルを握るポルシェ911RS 左右にワインディングする下り坂では 確かに私のアルピーヌは素早い動きで負ける要素は無いが 上り坂にかかった瞬間を彼女は見逃さなかった ルームミラーに大写しになった時 彼女の微笑さえ見て取れた それだけ私には余裕があった しかしその余裕が敗北への一歩だったのだ 港町のカフェの前に彼女の911が停まっていた 私もその横に車を停め店に入って彼女の姿を探した 「よかったら一杯奢らせてもらえますか?」 彼女は答えた 「いいえ結構よ 私に負ける男に興味はないわ」 付記 こ こしとせ せなかが・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 15, 2013 07:09:58 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|