|
カテゴリ:たびごころ
「おい」
「おい・・・」 呼ぶ声に振り向くと いつも小魚をくれる髭面のおじさんだった 「にゃ~~~」 「お前 無事だったんだな」 おじさんはいつもより青ざめた顔をして 小さな声で言った 「もうお前に魚やれねぇな・・・・」 おじさんは目を瞑りふーっと息を吐いた 「ああ・・・」 そのまま横になるとおじさんは手を伸ばし オラの頭を撫でた 「もう少しだけここにいてくれるか?」 オラはおじさんに引き寄せられ胸元に蹲った おじさんはそのまま何も言わなくなった 「誰かいるかーーー」 「おーい 誰か いるかーーーー」 「にゃーーーーー」 おじさんの顔は少し照れてるみたいな でも安らかな顔だった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|