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カテゴリ:たびごころ
どこから光が差し込んでいるのか
妙に影が長い 聴こえる音と言えば 自分の足音だけ 画家のアトリエを訪れるため 向かった先 言葉は通じず 身振りと手振りで教えられ 海辺に立つ 教会風の建物にたどり着いた 幾度も声をかけたが 応えるものはない 扉を押すと 造作無く開いた 高い天井と 細い迷路のような廊下 ほろほろと揺れる 蝋燭の灯りを目当てに進む 突然広間に出る にぎやかな音楽 様々に彩られた 光が合わせて踊っている 私の影の胸の辺りが 赤く燃えている 少しだけ泣こうかね ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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