匡の中の快楽
♪=84 3/4春ならば花も咲くでしょう誰もみな浮かれ心地でけれど私はそっと微笑むだけでしょう夏ならば太陽が地を焦がすでしょう誰もみな恋に落ちる夢をみてけれど私はガラス越しに海を見かざすでしょう誰か私の匡を開いてくれますか乾いたパンと甘いお酒のにおいがします秋ならば雲が行くでしょう誰もみなさびしさに涙ぐみけれど私は栞を抜いて本を開くでしょう冬ならば町も白く染まるでしょう誰もみなあたたかい掌を求めてけれど私は暖炉の火をみつめるでしょう誰か私の匡を開いてくれますかどこまでも高く舞う蝶の翅が見えますAkiyoさんに送ります付記朝っぱらからこんなん書いちまってこっぱずかしくなって誤字に気付きませんでしたAkiyoさんに贈ります