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2011年08月28日
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カテゴリ:日常のあれこれ
8月最後の週末も、はや日曜。
朝、窓を開ければ冷涼と言いたい風がすうっと抜けてゆき、遠くなったセミの声に交じって、リリリリと虫の音が聞こえ、「夏は終わった」ということを実感します。


去年はメリハリの付け方に失敗し、8月に入っても、函館にちょろっと遊びに行ったぐらいで漫然と仕事を続けちゃいましたが、今年は、思えば、よく出かけました。
覚え書きのために、この夏の楽しかった「2泊3日×3」を記録します。


3~5日は、弘前&五所川原に、ねぷたと立佞武多を見物に出かけました。

弘前ねぷた2011 県知事賞
これは弘前ねぷたの県知事賞。
太鼓に「ヤァ~ヤァ~ド~」というかけ声が被さり、ゆったり進行してゆきます。

弘前のねぷたは基本、扇型をしていて(青森の立体的な組みネブタとは違う)、表と裏で絵が違います。
表は勇壮な武者絵で、
こっちが表

裏は幽玄な美女絵が多いようです(カエルちゃん♪)。
そして見返り

そして、疾走する金魚ねぷた!
疾走!金魚ねぷた
祭りの期間中、弘前では町中の軒先に金魚ねぷたがゆらゆら揺れています。
あんまりかわいいので1つ連れ帰ったのが、我が寝室でも揺れています。
でも、この子も今日を限りに箱に入ってもらい、来年夏まで出番を待っていただきましょう。


優美な弘前に対して、五所川原は高さをこれでもか!と誇る立佞武多。
髪を染め、(なぜか男女とも花柄多し)上下そろいの服装で踊り狂うあんちゃん、ねえちゃんたちのお囃子も、やや泥臭いパワーを放っていました。
何しろかけ声が「ヤッテマーレ、ヤッテマーレ!」ですからねえ。どこかヤンキー的だなあ。
こちら五所川原立佞武多
デカすぎて上まで写らない……。

お囃子行列


この旅では、最後に金木の斜陽館も訪ねました。
金木の斜陽館
帰ってきてから、あわてて太宰治の「津軽」を買い込みました。
行く前に読んでおけば良かった。

これで青森県に足を踏み入れることができ、日本の都道府県で行ったことがないのは「秋田」「宮崎」の2県となりました!


11~13日は、仕事にかこつけて甲子園に行って来ました!
龍園のお兄ちゃんのお店で、仲間を集めて大宴会。お父さんには会えなかったけど、懐かしい味を久しぶりに堪能しました。
大阪駅上のホテル泊まりだったので、2日目は仕事の後は大阪時代の仲間とも一杯やり、新地のバーにも顔を出し、いつもの黄金コースで。
最終日は、新幹線に乗る前にあろうことか西宮の50メートルプールまで泳ぎに行き(水着&ゴーグル持参だったのでした)、神戸の母にも会ってきました。
関西は「行くところ」じゃなく「帰るところ」だなあ、と思った3日間でした。


最後は、23~25日の福島ツアー。
結局ボランティアにも行かずじまいで、せめて経済貢献でも……と(言い訳)、出かける先を決めました。
会津若松から数十キロ南へ下がった湯野上温泉と、中通り・二本松の岳温泉にそれぞれ一泊。

会津鉄道の湯野上温泉駅は茅葺き駅舎が渋いのです。
茅葺き駅舎

朝、見物に行ったらちょうどトロッコ列車が入線。
湯野上温泉に入線中のトロッコ列車

午前11時の宿のチェックアウトまでに芦ノ牧温泉ぐらいまでは行って帰って来られる、と聞き、その場で切符を買って乗り込みました。


芦ノ牧温泉駅の名誉駅長は、猫バスそっくりな「ばす駅長」。
芦ノ牧温泉のバス駅長
バスちゃん履歴書

和歌山の「たま駅長」のパクリとは言え、野良猫出身のばすちゃん、なかなか存在感があってかわいい。聞けば、いつも駅にいるわけではなく(なにしろ野良猫だから)、ぽいと思いついて居合わせた列車に乗って行っただけで会えたのは、かなりラッキーでした。
湯野上、良かったなあ。会津は時間が足りなかったから、絶対にまた行きたいな。


「塔のへつり」「大内宿」「鶴ケ城」などを回り、喜多方ラーメンを食べ(本当は湯野上温泉のフレンチ「シェやまのべ」に行きたかったのですが、あいにく夏休みだったのでした)、岳温泉へ。

二本松の岳温泉

一番の老舗旅館が震災で廃業し、残る旅館やホテルも休んでいたりで、平日のせいもあるだろうけれど、何となく人影まばらで寂しい感じ。地震の揺れも会津よりきつかったし、その後は「ホットスポットで放射線量が多い」と評判が立ってしまった中通りは、直撃を受けている浜通りに次いで今最も苦しい状況にあるのかも知れません。
浪江町の避難先となっていたらしく、空いたホテルに国保診療所がまるごと移設されていたり。メーンストリート(といっても、ほんの数十メートル)にちょうちんを並べ、「がんばろう」という構えを見せているのが、またどこか痛々しい。
何しろ、客足が止まっているようで、格安4割引の宿泊プランまであるのです。
それでこの大食らいの私が夜眠れなくなるぐらい、すさまじい量の(言い添えておくと、味も良かった)夕食が出ました。やけくそ……?

黒糖の温泉まんじゅうもおいしかったし、薄水色の湯ノ花が舞うお湯も良かったし、放射線量云々も私たち年を食った大人が行く分にはまったく気にならないはずなので、首都圏からこんなに近いこの温泉町を、ぜひ一度訪ねてみてください。



福島は20年前の勤務地だったのに、当時は目が都会にばかり向く20代だし、遠距離恋愛沙汰(遠い目……)にうつつを抜かして足下のまちには関心がなかったから、ほとんど何も知らないまま、(そのことを後悔することもまったくなく)とっとと転勤してしまいました。

改めて訪ねると、福島県は実は大変魅力にあふれる土地だったことがわかります。
その素敵な緑に染まった山河を、歴史あるまちを、台無しにしてしまった人間の浅知恵が忌々しい。

自分自身、在勤中に東電福島第一原発を見学に行き、「しっかりした安全対策じゃん」などと思っていたのですから。科学技術のバラ色を信じて疑わなかった馬鹿者でした。
手に負えないオモチャを、毛の少ないサル風情がもてあそんでいいはずがなかったのに。


今後も、時間を見つけたら、どんどん東北に遊びに行こうと思っています。
よくよく遊んだ2011年の夏は、とても楽しく、でも、何かがことりと心に残りました。





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最終更新日  2011年08月28日 08時53分53秒
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