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2006年11月23日
テーマ：鬱病(2269)
カテゴリ：カテゴリ未分類
体調の不具合を鬱病と診断されて早一年･･･
会社より自宅での療養を言い渡されて早半年･･･ 先日、心身共に回復が認められ、念願の復職が叶った 休職中に人事異動があった為、新しい職場、新しい仕事での再スタート それでも日々『会社へ行きたい！仕事がしたい！』と願っていた俺には何よりの朗報 出社一週間前から朝のラッシュ電車で通勤の練習 出社当日が待ち遠しかった ところが･･･ 出社初日、朝一番で事務所に入る 早朝からデスクに向かい、忙しそうに働く人人人 今までに感じた事のない緊張感が胸を締め付けた それでも笑顔で「おはようございます！」 午前中は上司から職場の案内と仕事の説明を受ける そして昼 まだ名前も知らない一人の同僚が声を掛けてきた 「みんなでお昼に行きましょう」 『えっ！』 正直、勘弁してほしかった 俺はあがり性ではないが、極度の人見知り 見知らぬ人々に囲まれてランチなど論外だった でも心とは裏腹に「誘っていただいてありがとうございます！」 典型的な日本人気質だ ５名でのランチ会は２０分程度で終了 結局、何を食べたのか、何を話したのか記憶がない 皆さんはそそくさとデスクに戻り、また業務開始 俺は愛煙家である でもそこには煙草を吸う場所も時間も存在しなかった 午後からは電話受付の仕事をした 一本目を受ける 声が･･･言葉が･･･出ない これまで一般の電話受付は基より、クレーム対応などの仕事もこなしてきた 数百人の前で講義をした時だってまったく緊張感はなかった そんな俺が、アルバイトでも即日にできる様な仕事ができない しゃべりは得意分野の仕事であったはず そんな俺が、まったく話せない ただ一言、ショックだった その後、急に気分が悪くなりトイレで吐いてしまった 夕方からはファイルの整理を頼まれた 人と接する事がなく没頭できたので安心した 長い長い一日が幕を閉じた これだけ長い時間煙草を吸わなかった日があっただろうか 出社二日目･･･ 初日に比べ足が重い、気分が重い 『でもお前は会社へ行きたかったんだろ！仕事がしたかったんだろ！』 自分に言い聞かせ事務所に入る 午前中はまた電話受付業務 また言葉が出ない 頭では理解できているのに言葉が出ない 自覚のない緊張感のせいなのか、脳に障害でも起きてしまったのか 軽い頭痛が襲っていた そしてまた昼がきた 昨日とは別の女性がお誘いに来た 「今日は自分で用意してきましたから皆さんだけでどうぞ」と断る 嘘だ･･･折角の真心を嘘で逃げてしまった 会社には休憩場所がない 隠れて休める場所がない 昼になっても周囲では黙々と仕事を続けている人がいる いたたまれなくなった俺は、デスクで寝たふりをした そうしていると誰からも構われないし、仕事の邪魔にもならない 午後からひとつの仕事を任された ファイリングされたデータから必要数値を拾い出しエクセルに落とし込む 簡単な仕事だ だが、またしてもスムーズに進めない 処理時間が掛かり過ぎる 完了したと思ったら単純な誤りを発見 もう仕事人失格だ その頃から身体に異変が起きていた 頭痛に加え、胃痛と目眩が 両手と首筋がしびれる 気分が悪くなりまたトイレで吐いてしまった でも何も食べていないので胃液しか出ない トイレから廊下に出た途端、目の前が真っ白になり床に倒れ込んでしまった もう限界かも 上司に体調不良を伝え、その日は少し早めに帰宅させてもらった そして三日目･･･ 不眠が強くなりほとんど眠れなかった それでも５時半に起きる 前日よりも目眩が酷く、手と顔のしびれも強くなっていた 後から起きてきた妻が、俺の顔を見るなり「顔が変だよ！」 洗面所の鏡を見た そこには顔を左下に引っ張られた様な別人の俺がいた 醜く歪み、目が窪み、死人の様な顔色をした別人の俺が そこで気力も意欲も消え失せた･･･ 翌日、朝一番で病院へ行った 主治医は一目見た途端「大丈夫か！？」 状況と症状を説明したところ、一過性のパニック症が発症してしまったとのこと 極度な緊張感から心に過度なストレスが発生したことが原因らしい 俺はこれまで長年生きてきて、緊張感というものを持ったことがなかった 感じなかったと言うのが正しいのかも知れない いつからこんな体質や弱い精神力になってしまったのだろう やはり全ては鬱病のせいなのだろうか 正直落ち込んだ だが、幸いにも社会復帰と労働に対する意欲は失っていない これまで以上に強い安定剤と睡眠薬を処方された 効果は覿面だった 翌日には顔の歪みも手のしびれも治り、目眩も安定してきた 薬が速効するということは、やはりメンタル要因だったのだな 結局、来週の月曜日の再診療日まで、また自宅療養となってしまった 復帰早々に出鼻を挫かれてしまったが、それでも俺は働きたい 回復したらすぐにでも仕事をしたい とにかくもう一度自分をリセットしなければ 先生は最後にこう言った 「死んじゃダメだよ！そんな事絶対に考えちゃダメだよ！」 先生･･･大丈夫だよ １２月はある人との約束もあるし 人間、そんなに簡単には死なないよ 俺は今一度自分を見つめ直し、反省し、立ち直ろうと思う リセットの一歩として、本日ブログを再開した お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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