NANAKOROBI YAOKI

朝晩はめっきり寒くなった今日この頃。駅までのチャリ通勤がつらくなりつつあります。冷たい風のせいで涙目になるので、電車に乗ってから鏡を見ると、たま～にしか付けないマスカラが涙で流れ落ちそうになり、松田聖子の黒い涙を彷彿させます。

先日、疲れ気味でいつもより早めにベッドに入った日がありました。彼の方はまだ起きてて、昔の同僚からの電話で会話に花が咲いておりました。
「うん、うん、嫁も一緒におる。先に寝てるけどな」と私の話になりそうな流れ。ホントは聞こえてるけど思いっきり寝てるフリしてた。「うちのはな、結構しっかりしてるで」「アメリカにも一人で何回も行っててな。元々、英語が好きやから英語もしゃべれるんや」と軽く嫁自慢をしていたのでヨシヨシもっと褒めろ!と今さら起きてると言えず寝たフリを続けておりました。
「そんでな、元彼がアメリカ人なんやけど。」と話が良からぬ方向へ。元彼のことはすでに話していたので良いでしょう。さらに聞いていると、「で、お盆にこいつが里帰りした時に靴下探してて、引き出し開けてごそごそしてたら写真立てが不自然なとこにあるんや。嫌な予感したけど見てしもうた。俺、その場で失神しそうになったわ。黒人とこいつが肩組んどった～。ガハハハ！！」
ここで電話の相手も大爆笑している模様。私は「はあ？？」とあせりながらも寝たフリするのに必死。で、すぐ思い出した。BBと別れた後にその写真立てはテレビ台の奥に既に片付けていたんだが、彼が初めて家に来るとき、これ見られたら相手に悪いなと思いまして。後で捨てるつもりだったけど応急処置で衣類を入れてる引き出しの一番下に見つからないようにと隠したのでした。それをずっと忘れて日々過ごしていたわけです。その引き出しはあんまり使わないからスッカリ頭から抜けておりました。

彼もベースで働いてたことあるからアメリカ人の友達も未だにいて、元彼がアメリカ人ってことに抵抗はないようですが（多分）、実際に画像として見てしまうとただならぬショックを受けたようでございます。いろいろ想像しちゃったんだろうなあ・・・。私って案外そういうとこが無神経というか無頓着というか。
そう言えば、お盆休み終わって実家から戻って来た時にやたら「ホンマにもう元彼と連絡取ってないか?」とか「まだ未練あるんか?」とか聞いて来て「うざい」と思った記憶が。こういう経緯があったわけですな。ははははは。写真を後生大事に隠し持っていると思ったのでしょう。その写真は翌朝、彼が仕事に出た後、そっと処分致しました。

実は5月くらいにも二人で朝寝てたら、私の家電が鳴りました。寝ていたので電話に出ずにそのままにしていたら留守番電話に切り替わり・・「ご用件をお話下さい、ピーッ」みたいな。
ちょっとイヤな予感したんだけども、どうしようもない。
「Hey、what's up? I'm just wondering if you are doing ok、うんたらかんたら」とBBの声が。彼ももちろん起きてるから聞いてるわけで。その時の何とも言えない雰囲気・・・。内容は他愛もないものだけど、まさか電話してくるとは・・。もちろん別れて以来、こちらも連絡してないからいちいち彼氏ができたなんて報告してもない。よって向こうは何も考えず電話して来たのでしょう。
不可抗力とは言え、彼のご機嫌は急降下。「もう結婚するから、いや結婚したから連絡して来ないでとメールしてくれ」との指令を私が遂行することで治まりましたが。

彼と私は本当に真反対な部分があって、彼は過去のことも含め物事の白黒をキッチリつけるタイプ。今まで過去に付き合っていた女の形跡というものを一切見たことも感じたこともない。見事に物心共に処分している。
彼いわく私は常にグレイゾーンを残している。それがムカつくらしい。まあ言わんとすることはわかる。別に未練とか全くないんだけど・・・。「なあなあ」で済ますこともある典型的弱気な日本人なんでしょうか。相手の立場になってよく考えたらわかる、と言われますが。やはり無神経？無頓着？私、実は彼より学年で言えば3つほど年上なんですが、年下にそんな人間性のこと言われると結構ムカッと来て、その後、落ち込みます。まだまだ人間修行が足りまへん。