テーマ:★シュタイナー教育(259)
カテゴリ:シュタイナー
イギリスの公教育では、学校は4歳児から始まる。
4歳から、読み書きを習い、計算を習う。 ある日、うちのシュタイナー学校にカップルが訪れた。 彼らの息子は5歳。 公立小学校へ通っている。 1週間に7つの単語を覚えるのが宿題。 毎週月曜日には、それらの単語のテストがある。 子どもは、そのテストで間違えることが怖くなり、 学校に行くのも怖がるようになってしまった。 こんな教育はおかしいと思い、 良い教育を探しもとめていて、 シュタイナー学校に出逢ったというわけ。 悲しい。 こんな教育が一般に行われているなんて。 でも、日本の幼稚園でも字や計算を教えてたりするもの。 イギリスだけのことじゃないんだろう。 早く教え始めれば、その分、優秀な子に育つ・・・ なんてことは絶対ないのに。 早く教え始めたために、後々出てくる弊害は、 もの凄く大きいのに。 5歳児には、 5歳のときにやっておくべき遊びが沢山あるのに。 そんなことを悲しく思いながら、 私が日本で公立高校で教えていた時のことを思い出す。 学校の中で押しつぶされそうになってる生徒達を見て、 何とかしなくちゃ、と思ったのが、 シュタイナー教育と出逢ったきっかけ。 何とかしなくちゃ。 こんなふうに、 子どもの能力をつぶすような教育はやめなきゃ。 子どもに、いい教育を。 みんなにいい教育を。 そんな思い。 「子どもにいい教育を」 と、親が思っただけでも、 その子は、まだ、恵まれている。 親に、 自分の教育のことをあまり考えてもらえない子どもたちが、 公立学校には本当に多い。 だから、私の中には、 「何とかして公教育を変えたい」 という気持ちが、とても、強い。 公教育で苦しんでいる子どもを見るたびに、 私は自分を責めてしまう。 「シュタイナー学校で教えているだけでいいのか。」 「公教育を変えなきゃ。」 その言葉は、何度も何度も、私の心の中に響く。 「どうやって?」 それは、まだ、答えを探しているところ。 自分の無力さを感じながら。 でも、きっと何かある。 私にもできることが。何か・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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