調 律 ト ラ ベ ラ ー * 風水調律＆旅の日記（love tuning＆trip warp player ** *）

先週末　ちいさんこと　地井武男さんの訃報を聞いた直後は　衝撃が強すぎて
なかなか事実を受け入れらなかったものの　TVで追悼番組がいくつか流され　
それらを見終えた時　はじめて死を実感して　昨夜はお風呂に入りながら
私はわんわん泣いてしまいました。


これまでにも書いているのですが　私にとってのちい散歩は
風水を取り入れた時期の少しあとからはじまった番組で
個人的には　風水のある生活とともに歩んだ　とても思い入れのある番組でした。
散歩先の神社仏閣も出てくるので　風水的にも参考になっていました。



外（社会）に向かって　行動を起こすことだけが人生ではなく
ゆっくりとした時間の中で生きることも　時には必要だと思います。
その時間の中で出会った番組でした。




午前中　TVを点けると　そこには　いつも　ささやかな日常の
とても小さな　やさしい時間が流れていました。
番組の中では　各地に暮らす方々の　あるがままの日常が流れていました。

番組は３５分構成（月～木9:55ー10:30　金曜～11:00）で　前半は散歩の風景　
後半はテレビショッピングと２つに分かれる内容でしたが　散歩風景の中では　
派手な演出や宣伝のない　普通の世界でしたが　だから良かった。


ちいさんのキャラクターや存在感をはじめ　番組の企画と　そのスタッフの方々と　
そして音楽。これらが見事に調和した　素晴らしい番組でした。
人の胸にいつまでも深く残る作品を作りあげるのって　特に物を作る人間にとっての
一番の夢と誇りではないだろうかと思います。



ちいさんは　散歩番組を「撮影に行く」のではなく
その地域や生活を営まれている方々の世界に「入らせて（歩かせて）いただく」
気持ちで歩いているというようなことを　おっしゃっていたそうです。

また　追悼番組で　９０年代頃のちいさんのVTRが流れていたのですが
インタビュア―に対して　ちいさんは　わけのわからない存在になりたいとおっしゃっていました。
俳優の時は俳優の顔　でも　その次の日には　ぬいぐるみを被っているような　
そんな存在になりたいのだと。絵が好きで　個展を開いたらどうかというような問いかけに
個展は照れ臭いし　それだけの作品がないとおっしゃっていたのですが
すべて夢が叶えられているではないですか‥！



ちい散歩の中でのちいさんは　ブランコが大好きなのだそうで　
公園で見かけるとよく乗っていたのですが　風や鳥みたいに飛びそうとか嬉しそうにして
それってちいさん　ちいさんのお星　四緑木星の象意ですよと思っちゃったり


ちいさんには　亡くなられた前の奥さまとの間に娘さんがいらっしゃるのですが
その娘さんと　しりとりをする時　普通は言葉で遊びますが
画用紙にクレヨンで　小鳥の絵→リスの絵→スイカの絵‥というように
絵を描いてしりとりをしていたというエピソードが　今も胸に残ります。
私も絵心を持つ一人として　心がくすぐられる思いでした。



ですが　まさか　ちいさんが亡くなり　ちい散歩がなくなることが
穴が開いたように　こんなにも寂しい気持ちにかられるようになるなんて‥　
考えたこともありませんでした。これからも　あの無邪気な笑顔とやさしい時間が　
ずっとずっと　日常の中に　長く当たり前に続くものだと信じていました。
本当に世代を超えて愛された番組だったと思います。


散歩といっても　プライベートで歩くのとお仕事で歩くのとでは
やはり違うでしょうし　周りはまだ夏の風景（半袖）なのに　放送が秋だったからなのか
セーター着せられていたのを観た時　役者さんなので　お顔には出ていなかったものの
暑そうで　ちいさんのお体に負担をかけないで欲しいなと感じたこともありましたけれど　
今　思えば　番組に意見すれば良かったわ。
各地の方々やスタッフさんたちとのご縁を大切に繋いでこられたちいさんだからこそ　
不動の散歩番組が確立したのだと思います。ちいさんの代わりに　これからは　
ちょっと食いしん坊な加山雄三さんの明るい笑顔が　みんなの心を癒して　
散歩の時間を楽しませてくれるでしょう。



ですが　お風呂で泣くのって便利ですね。涙も鼻水も　
シャワーやお湯で流せます。そうでなかったら　ティッシュ一箱使って　今頃は
鼻の周りが花粉の時期のように　かぴかぴしていたと思います。
星のことを書くと　少し理屈っぽくなりますが　お風呂場も雨も闇夜も
一白水星の象意。私にとっては幸運星に包まれながら　思い切り泣いたことで
かなり楽になって　ようやく現実を受け入れることができるようになれました。



７月１０日から　ちいさんのお描きになった絵手紙展があるので
きっと　たくさんの人が来て　大混雑すると思いますが　行ってみようかな


今回の「ちい散歩　地井さんが描いた563枚の絵手紙展」は、
「日本の将来を担う子供たちのために何かしたい」という
地井さんの遺志を引継ぎ、予定通り開催することになりました。
絵手紙の販売利益は、全額「あしなが育英会」に寄付いたします。

（ちい散歩　地井さんが描いた563枚の絵手紙展より　一部抜粋）


もう　最後まで　ちいさんたら‥











クラシックギターバージョン