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テーマ:海外生活(7774)
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今ネット上のニュースに遺体が本人であったと確認されたとありました。ご家族、関係者の方々の心痛はいかばかりかと思おうと本当に悲しい事件だと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。
確かに今のイラクに行くことはかなり軽率だったと客観的に見てもそう思いますし、準備・情報不足だったのはあきらかでしょう。でも、そのことは非難されたとしても、だからと言って「そんなやつは死んでもしょうがない」とは絶対にならないと思います。 今回のように事件となって明るみにでないだけで、似たようなケースは結構あるのではないかと思います。 たとえば、今年4月・5月とドミニカ共和国のお隣ハイチでも非常に政情が不安定になっていました。現地の日本大使館員も全員引き上げ。もちろん、在留邦人も。アメリカなど欧米諸国もいっせいに引き上げました。そんななか、なぜか日本人旅行者がハイチに入国していたそうです。もちろん非常に危険だと言う理由で大使館の保護を受けたそうですが、その人の言った一言。 「ニュースで話題になっていたので、どんなところか見に来ました」 幸いこの方はなんの被害にもあわず国外へ。そして何の報道にもならなかったのはもちろんのこと。でも、「何か」あったかもしれない。 今回の事件にしても、もしかすると「何もなかった」かもしれない。でも、起きてしまった。 私もそうだけど、今の日本の若い世代は戦争を肌で感じてきたわけではない。なんだかんだ言っても日本は安全大国。 だからやっぱり本当の戦争の怖さ、狂気が読めないのだと思う。 戦争について、平和について自分なりに感じ、考えようとした彼。とった行動は軽率だったけど、でも、それは死に値するものではない。同じ海外に暮らすものとして、ご両親のお気持ちを考えるととても人事とは思えない。 個人的なことだけど、戦争は何もその真っ只中に行かなければ感じ取れないものではないと思う。 私は今年の12月、ニカラグアを訪れた。ニカラグアはご存知のとおり内戦に苦しんだ国。もちろん、今は政情も安定している。だけど・・・・。ニカラグアに居る間、ずっと息苦しかった。それは、いまだに癒えない内戦の傷跡がいたるところにあるから。それは目に見えるものと言うよりは人々の中にいまだに残っているもの。 人と人が殺しあうと言うことはこんなにもむごたらしいもので、戦争が終わったから、終わりと言うものではないことを知りました。 せめて彼の死が無駄にならないように、そしてご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/10/31 10:43:54 AM
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