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テーマ:ラテンだよ!全員集合!(251)
カテゴリ:メキシコ
お正月、いかがでしたか?
去年はドミニカ共和国のリゾートでワイン片手に年越し。 その前はメキシコの相方一族とぶどう12粒食べていた。(メキシコでは大晦日にぶどうを12粒食べて、12個の願い(←多すぎ)をする習慣があります) その前も相方一族と恒例の年越し。確か私は相方一族のリクエストにお答えしてPAELLA(パエリア)をつくったような・・。 そんなわけで数年ぶりの日本のお正月。 バブリーなchamoy兄からの数々の差し入れを見ているだけで満腹に。 そんなにすきでもないけど、「多分これ、ひとつで3万円くらいするんだろうなー」と思って貧乏根性でカニ食べたら食べすぎで気持ち悪くなり、なんだか食欲減退でやせた正月でした orz さて。 いろんな方のブログを読ませていただいていると、やっぱり年末は「2005年を振り返る」的な内容が多く(私も書きましたが^^)、新年はやっぱり「今年の抱負」とか「今年の目標」なんていう内容が多いなと思いました。 話はそれますが、一人メキシコ在住の方のブログで来年を2007年だと思っている方がいました。思わず「わかるわ~」と思ってしまいました(笑) ラテンアメリカにいるとあんまり「今何年」とか「今日は何月何日」とか考えなくなるんですよねー。(日系企業でお勤めの方なんかは違うと思いますが)ついでに自分の年齢も忘れるし。(あ、忘れたくて忘れているのではありません) 去年はいろいろ自分なりの目標があって、そしてそれを実行して結果も出たのですが、その反動か・・今年はそういう目標とか抱負ってのはなんかないような・・。 で、ちょっと違う角度から「新年の抱負」とか「新年の目標」というのを考えてみました。 ちょっと前の話なんですが、ある時コーディネーター(と、いう名の雑用係)として、あるストリートチルドレン関連のNGOに行った事があります。 この日の訪問先はこことあと、メキシコでも有数の超金持ち大学訪問だったのですが、まさに「メキシコの光と影」。同じ国、同じ街にこれだけdistinto(異なる)な世界が存在していることを強烈に見せられた気がします。 このNGOはけっこう有名なところで、運営もしっかりしている(ように思える)し、スタッフも熱意を感じるところでした。 メキシコのストリートチルドレンの問題は非常に深刻で、この訪問で実際にNGOのお話を聞けたり、ストリートチルドレンたちと話をできたり個人的にも非常に有益な訪問でした。 その中で一番印象に残っている話。 食堂を見せていただいているとき、ストリートチルドレンの子供たちが描いたという絵が食堂に貼ってありました。 スタッフがこう説明してくれました。 「ストリートチルドレンには「今」しか存在していません。「今」を生き延びることしか考えられないのです。でも、こうやって過去にこの施設でした行事を絵に描いておけば「過去」を振り返ることもできる。そして、今週の行事を絵に描いて食堂に貼っておくことで今週どんなことがあるのか、と考えられるようになるのです。つまり、未来について考えることを習慣づけることができるのです。ストリートチルドレンにとって「未来」を考えることは「今」から脱却するために必要なことなのです」 確かにストリートチルドレンは「過去」を断ち切ろうとしている。「過去」にはつらい事だらけ。「未来」を見ないのは「今」を生き延びるために精一杯だから・・だと私は思っていたのだけど、この説明を聞いていて私の解釈は違ったように思えたんですよね。 日本人の方々のブログで「新年の抱負」や「新年の目標」に触れている人がすごく多かったのは小さなころから「新年だから今年の目標を考えましょう」という教育に基づいた習慣なのじゃないのかな・・と思ったのです。 ストリートに暮らす子供たちが「未来」を見れないのは「今」を生き延びることに精一杯と言う以上に「未来」を見るという教育を受けていないからじゃないのかと。 「全ての人に教育を」 これはよく使われることばだけど、改めてそう思う。 私自身が開発政策を研究するにあたってその根源にあることは「格差」をなくすこと。まあ、それはとてつもなく難しいことなのだけど、これが私の抱負のかわり。 !!'E PA'LANTE QUE VAMOS!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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