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茶楽人の茶の湯

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2006年11月24日
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昨日 勤労感謝の日に行われた東海茶道連盟に参りました。

大寄せのお茶会は好きではありませんが、素晴らしいお道具を拝見するのにはこういう機会しかありません。また、再来年行われる全国大会でお借りする名古屋でも屈指の八勝館というところで行われます。その下見も兼ねますので、それぞれのお茶室の様子も見てきました。

お濃茶席はうちの流派の支部長が釜を掛けられています。まわった順番としては一番最後になりましたが、迷路のような建物と迷路のような寄付きから控え、お道具拝見の室、お茶室と4部屋も渡り歩きます。それぞれのところでお軸も掛けられ、さすがでした。

何より私の心が騒いだのが田舎家で 裏千家さんが掛けられていた釜です。
なぜなら、織部焼きが沢山出てましたから。

お茶碗:主/わび黒 十代長左衛門喜寿記念造
    替/織部黒 銘/山姥
    同/志野織部 銘/祝の花 これがこの3つのお茶碗の中で一番
     私のこころを捕らえました。大降りの志野の沓型に織部らしい
     幾何学文様を施しながら、正面には紅葉の葉が一枚大きく描かれてました。

数茶碗:多くのことはわかりませんが、現代の黒織部らしいものが出ていましたが、
    20名くらいからちらほらと私の好きな茶碗の写しと思われるものが出て
    来ました。これは織部焼きではありませんがワクワクしました。
    
    それはピンクがかったオレンジで口縁が薄くなり、下膨れでふっくらとした
    その様子はまず間違いなく乙御前の写しと思われました。
    本阿弥光悦作 赤楽で銘、乙御前は一度本物を見てみたいと思っておりました
    から、遠くでその写しが出てきたときにすぐにわかりました。
    そしてご亭主の説明で私の推測が間違っていなかったことを知りました。
    
    私のところに来たお茶碗は生憎、織部でも乙御前でもありませんでしたが、
    京都の窯の竹泉さん作の磁器(?)で寿の字が肌にたくさん書かれ
    内側には鳥が沢山飛んでいました。素敵な藍色でこれはこれで良いものでした。

    
火入れも織部八角のものでいい形をしていました。

会記を見直して今気づきましたが、タバコ壺は明治三九丙午歳とあります。あの丙午です。
(ちょっぴり運命を感じます。)
   
結界で使われていたのは亭主ご自身の作で杖を結界代わりに置かれていました。瓢頭杖を竹製の枕に乗せて。面白い趣向です。

このご亭主にはなんだか惹かれるものがあると思っていましたが、もしお話をする機会を得られるとしたら、今回私が書き出したお道具類だけでも充分楽しめそうです。独りよがりな勝手な思いですが。

さて、宝のお言葉を残しておきたいと思います。非公開日記として。お言葉をくださった方に公開するかどうかの許可をまだいただいていないので・・・。

そして、また一句できました。

【小雪(しょうせつ)の すすき川面(かわも)にそよがれて 渡りくる風 頬につきさす】宗磨






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最終更新日  2006年11月24日 17時34分22秒
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