|
テーマ:東京スポーツを読もう(40)
カテゴリ:カテゴリ未分類
最近、「うつ病」になる人が増えてきましたが、私は「腸内細菌が少なくなったこと」が原因だ と考えています。「うつ病」の人の脳にはセロトニンという物質が不足しています。この物質の 前駆物質が腸内細菌によって作られていることを示す研究データが、最近になって増えてい ます。 実はセロトニンは腸内細菌同士の情報伝達物質だったのです。脳のないヒトデなどの腔腸 動物では、それが腸のなかで脳と同じ働きをするようになったのです。そして、現在では人間 の脳のなかで「幸せを感じさせる物質」にまでなったというわけです。腸のなかでは、人間と同 じように喜びを感じたり、悲しんだりする時に出てくるいろいろなカテコールアミンに対する受容 体を腸内細菌同士が持っており、お互いに喜んだり、悲しんだりしています。 腸内細菌は私たち人類とともに進化してきたので、人にとって、いろいろ有益な働きをしています。 最近注目されているのは、ビフィズス菌の働きです。その一つに人工透析を受けているひと たちに応用した例があります。 慢性腎不全の患者は、血中のリンの値が増えてきます。リンが増えるとカルシウムが血管 壁につきやすくなり、血管壁が石灰化していろいろな臓器が機能不全になってしまいます。 ところが、慢性腎不全の人に生きたビフィズス菌を飲ませると、血中のリン値が低下するこ とがわかりました。ビフィズス菌がリンを栄養源として利用していたからです。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.24 21:19:02
コメント(0) | コメントを書く |