仁木英之『千里伝―五嶽真形図』
2ヶ月くらい前に予約しておいた本、図書館から借りてきました読みたかったんだよねぇ、千里伝 【内容情報】(「BOOK」データベースより)未曾有の危機に瀕する天地に、女神・西王母の祈りを受けた三人の勇士が旅に出る。南平郡王の孫・千里、少林寺の僧・絶海、チャイダム高原の戦士・バソン。異なる地に育った勇士たちを待つのは、人類がついぞ克服できなかった、相手を想う絆の試練。魔神・共工が襲いくるなか、“五嶽真形図”が下す結論はいかに。日本ファンタジーノベル大賞受賞作家・仁木英之がこの世界の虚空に放つ、震天動地の英雄小説。 極上の中華ファンタジー武侠ちっくな要素も混じっていて読み始めたらあっという間に引き込まれましたぁ同じ著者の「僕僕先生シリーズ」とは違ってほのぼの感が一切なくてアクションが多いのですだから、そこそこボリュームがあってもスピード感があって、ぐんぐん読めちゃうのね物語にはメインになるキャラが3人出てくるんだけどそれぞれの個性がはっきり分かれててわかりやすいし魅力的だった特に主人公の千里が主役なのに、すごく性格が悪い常に上から、高慢というか・・・(笑)キャラ的には趙帰真という道士が登場するんだけど、この人が好きどんなことがあっても常に冷静、何を考えてるのかわからない、落ち着いたオヤジっぽいところがいいわねぇ3人の少年が五嶽真形図を求める旅に出るんだけどそえぞれの図が欲しい目的が小さいっ天地をひっくり返すくらい絶大な力を持つ図なのに、誰も天地をどうにかしてやろうなんて思ってないところが却って素敵ストーリー展開も予想を見事に裏切ってくれてえぇ~っ、どうなっちゃうのと思いながらも読んでいるとこういうまとめ方に持っていくのか、ビックリ時代設定が唐の時代になってるんだけどまったくフィクションだと思っていたら、千里という人物は実在の人らしい中国の歴史だからこそ知られてない人物なんていっぱいいるんだなぁあるのかどうかわからないけど、この物語の続きが気になります3人の少年がどうなっていくのか、想像が膨らみます単行本だけど、各章に扉絵がついていたりして、軽い感じで読めますかなりオススメです僕僕先生シリーズ