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April 19, 2007
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カテゴリ:喪失と再生

本来なら、ブログ読者の皆様にきちんとご報告・ご挨拶すべきところですが、まだ気力がわかないので、通夜の挨拶をそのまま掲載させていただきます。
喪主は夫ですが、私も一緒にご挨拶しました。文面は二人で考えたものです。
文末の写真は、会場に飾った写真です。「行けなくて残念」とおっしゃってくださった皆様、これを読んでくだされば十分です。落ち着いたら、我が家に遊びに来てください。

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本日はご多用中にかかわりませず通夜にご参列いただきましてありがとうございました。

碧雪は17日早朝、脳に再発・転移していた悪性腫瘍からの出血のため、二年間の短い生涯を閉じました。

このときまで私どもも知らずにいたのですが、頭に8cmもの大きな腫瘍が出来ており、例えもっと前に分かっていたとしても手の打ちようがなかったであろうとのことでした。

今から思えば、しばらく前からその兆候はあり、急に右手を使わなくなったりしたものの、碧雪は変わらず明るく笑って家中をかけまわる碧雪でしたから、何もうたがってはおりませんでした。

一昨年末からの長い闘病生活の末、ようやく退院にこぎつけ、この4月からは3日間だけでしたが保育園にも通うことが出来、やっと普通の生活が始められたところでした。

私どもにとっては突然のことであり、ただ呆然とすることしか出来ませんでしたが、今では碧雪が「もういいんだよ」「最後は最後まで楽しく暮らそうよ」と言ってくれていたように感じられます。

入院中、何人かのお友達と悲しい別れをし、そして碧雪を失った今改めて思うことは「病気に苦しむ子どもが少しでも減ればよいのに」ということです。

碧雪の病気は、医学のさらなる進歩を願うかマススクリーニングを再開するくらいしか手立てはありませんが、同じ小児癌の他の病気には「骨髄移植」という手段があります。

病棟で「骨髄バンクに自分の子どもと同じ型の登録がなかなか見つからない」「早く移植しないと病状が悪化してしまう」と苦しむ親の姿はそばで見ていても苦しいものでした。

また、移植にこぎつけれた人でも、もっと型の合う人から移植できていたら重い後遺症に悩まずにもっと快適に暮らせれた子どももいたと思われます。

どうか皆様、今日この話を聞いて何かしら感じるところがありましたら、ぜひ骨髄バンクについて調べてみてください。

登録にはいろいろな条件がありますから、ご自身の登録が難しくとも周囲の型と話題にして感心を広めていただければ、それだけでも助かる子どもが増えることにつながると思います。

本当に短い二年間でしたが、碧雪は精一杯生きました。
碧雪も私たちも本当に幸せな二年間でした。それは胸をはっていうことができます。

これも闘病生活の間、皆様のご協力、ご支援、ご声援をいただいたからこそであると感謝しております。本当にありがとうございました。

これにてご挨拶をさせていただきます。

あおくん、皆さんにお別れだよ。「バイバイ」っていつものように出来るかな?
あーちん、できるよね。じゃ一緒にバイバイしようか。

「バイバイ」
碧雪
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電報やメール・コメントをいただいた皆様、ご参列いただいた皆様ありがとうございました。
おかげさまでなんとかお別れをいうことができました。
出産したこともろくに報告していなかった大学時代の大学祭の仲間や茶道部の先輩方からも弔電をいただき、驚きました。
連絡をまわしてくださった方、とりまとめてくださった方に感謝します。






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Last updated  April 22, 2007 04:04:38 PM
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