カテゴリ:書評/本の紹介
ケイコとマナブ系の「スクール」とか、カルチャーセンターの講座とか。
これまであまり縁のなかった世界を覗いてみた6月後半。 女性の城であるこの業界について、こんなことを感じました。 「生徒さん」が教室に求めるもの 1.講師へのリスペクト 先生には技術・経歴・センスだけでなく、自分がマネしたい”ステキな人”であってほしい 2.教室というコミュニティーの居心地のよさ 生徒同士のお付き合いが楽しめることも重要 家庭や職場以外の場所に属したいという欲求を満たしたい 3.教室で作る作品に対する満足度 コストや実用度・はたまた美しさなど人によって求めるものは異なる 家庭に還元できるものだと主婦は教室に通う動機付けがしやすいかも 教室を運営する「講師」に必要なスキル a.講師としてのステイタス 経歴や実績など自分が「先生」であることの裏づけ 人を教室に呼び込むきっかけになることも b.教室の運営能力 教え方の技術(生徒に合わせた教え方、わかりやすい説明) 教室の雰囲気作り 受講料の管理など事務処理能力 c.コンテンツ開発能力 教室でのカリキュラム作り(手芸系では、=課題となる作品) 課題のコスト(手間・材料費)と価値(満足度)のバランスが重要 作る工程の楽しさ、教える手間なども加味 それぞれ上から順に対応している。1=a,2=b,3=c。 若い講師の人は、aに注目が行きがちで、bにはあまり関心がないことが多い。 cは自分がやってよかったものや雑誌などから適当にチョイスしている感じ。 茶道や華道、着付けといったトラディッショナルな分野は、既にcが完成している。 また「師範コース」といった養成講座も開発されているので、自動的にaが身につけられる。 よくできているな、と思う。レストランでいうとフランチャイズのお店みたいなものだ。 私の義母は、子育てがひと段落してから始めたある分野の「お教室」を持っていて、そこそこ繁盛している。きっとbが上手なんだろうなと思っている。 私はというと、生徒としては1.2.は必要ない。 手芸は、自分でテキストを読んだりネットで調べたりしてマイペースで作って行こうと思う。 ドタバタした半月間の活動の結論。 ところで、私は日本茶のインストラクターという資格を持っている。 これは本来「日本茶教室」をひらくための資格。習得のための支援もしっかりしている。 でもこの資格「教え方」と「日本茶の知識」は教えてくれるけれど、bやcに対しての支援はほとんどない。 日本茶協会という供給側からの論理でできた資格で、生徒側からのニーズはあまり考えてない。私が協会から離れていたこの3年間でいろいろと変わってきたようですが。 (うっすらと感じていた違和感が、このブログを書いて明確になった。) 私は、こういうことを考えて分析するのが好き。 自分の興味のある分野に飛び込んで、実地体験するのが好き。 新しく知り合った人を観察して、こういう人なのかな?と推測するのが好き。 自分のこういう性質を活かせる分野はなんだろう、と考えている。 しかし、これは全く思いつかないのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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