テーマ:相撲(1778)
カテゴリ:その他
今さらですが、去る7月に大相撲名古屋場所を観戦してきました。
いわゆる「土俵際席」というプラチナチケットを頂いたのです。 チケットの裏には「力士の転落などによる障害の危険があります。よって危険に対応できないと思われる方は、入場を固くお断り致します。」とか書いてある! ちょっと怖いなーと思いながら相撲に詳しい友人を連れて観戦に出かけました。 会場は愛知県体育館。地下鉄市役所駅から名古屋城に向かって歩きます。石垣部分に差し掛かるとテンテンテケテンテンテンというお馴染みの音楽が。 なんとこれ、生演奏です。高い櫓の上で太鼓を叩いている人がいます。 高所恐怖症の人には勤まらない仕事だ。 さあ、会場が近づいてきました。 大相撲のチケットは、協会からの直接販売と、お茶屋さんを通じての販売の2種類があります。 私が頂いたのはお茶屋さん経由のチケットなので、まずはお茶屋さんのカウンターへ。 チケットを見せ、大きな荷物や日傘などを預かってもらいます。 世話役の方に連れられて会場へ。ここから会場入り口までの20mで「さりげなく心づけを渡す」という難しい技が要求されます。相手は超ベテランっぽいオジサマで緊張しましたが、なんとか無事に渡せました。はぁー。 お茶屋の世話役の方は、入り口でのチケット見せや、「来場者へのプレゼント(この日は稀勢の里のストラップがもらえました)」の引き換え、座席への案内などを全てやってくださいます。会場で配られていたパンフレットもあらかじめ見やすいように折りたたんで渡してくださいました。 協会から直接チケットを買った人は、入場後案内係りの人がガイドしてくれる様子です。 いよいよ、座席へ向かいます。イントレの足場をくぐって・・・(この上がいわゆる「枡席」になります) 花道(?)を通り・・・ 着席。すごい迫力です! (土俵入りの時は写真をとってもよいと周囲の方々が教えてくれたので、撮影。) でも座席は、こんなに狭いです。ちょっとびっくり。 小さめのバッグが無難です。靴は通路に置くことになるのですが、通路も狭い! お茶屋さんの方は「靴を一足ずつばらして、自分側にひっつけて置くこと」と教えてくださいました。実際、お年寄りが主な客層ですから蹴られる可能性大。 お茶屋さんではスリッパも貸してくれますが「かさばらない、脱ぎ履きのしやすい靴」がベストです。 私は「ちょっとカジュアルかなー?」と心配しながらミュールで行ったのですが、大正解でした。 何を着て行くかが女性にとっては悩ましいところ。 TVで中継を見ると、扇子で扇ぎまくってる人が多かったので「暑いのかな?」と思ったのですが、そんなことはありません。クーラー十分効いています。多分スラックスを履いてるおじ様が暑がっているだけかと。 着物の女性も多いように見えますが、近くで見るとすべて玄人の方のご様子。よっぽど自信のある人以外は洋装が無難と思われます。長時間座ることになるので、ワンピースとかがいいかも。 さて、相撲の感想ですが、「TVで見るよりすっごい迫力。真剣勝負!」が第一印象。 土俵上で体と体がぶつかり合う音とか、取り組み中の「クッ」とか「フンッツ」とかいううめき声とかが聞こえてきて、目が離せません。 何度も仕切り直しするのも納得。素人の私でも何試合か見ていると、最初のスタートが大事、ということがよく分かります。 今回は東側の席でした。次に控えている力士たちを背中から観察できます。 皆さん、審判員として座っている親方に挨拶をしてから座ります。 身のこなしとかに特徴があって、私は「春日錦」さんが、とても礼儀正しくてステキだと思いました。 十枚目までは共有の座布団に座るのですが、幕内の力士になると「お付きの者」が、My座布団を持ってきて設置し、それからご本人が入場します。幕内になると一挙に華やぐし、扱いも違う!という印象です。 横綱に至っては、もはや別格。 この白い綱が特別な感じ。「相撲は神事」ということがよく分かります。 ちなみに席がどんだけ土俵に近かったかというと まわしの下の部分がばっちり目に入る感じ。どの力士もアソコはへの字型にへこんでいました。乙女的にはちょっと目のやり場にこまります。 はっけよーい、の時に東側の力士のお尻が正面に来ます。 琴欧州だけは、胸まで目に入りました。それだけ足が長いのです。スタイル抜群。 審判席には元力士が座っています。 私はイマイチ好きでなかった貴乃花も審判として座っていました。彼は土俵から一瞬も目を離さず、真剣にお仕事している様子には鬼気迫るものがありました。 そして白露山。「髷が結えなくなったら引退」と言われているピンチな人としてしか存じ上げなかったのですが、キャラ立ってた。彼は西側だったので、控えている間、私たちの席からは土俵越しに首から上だけ顔が見えます。おもいっきり洋風なお顔なので、周囲の雰囲気からちょっと浮いてる。 「相撲は国技だけれど国際化している」の象徴のようだなと感じました。 力士とその付き人・審判以外にも、いろんな人が働いています。 たとえば、これは行司さんですが、軍配は個人所有の道具みたい。衣装も見たことのない飾りとか付いていて、「これを作り続けている職人さんとかいるんだろうな」と思いました。 他にも、撒く塩を補充する人、塩が撒かれたあとに土俵を掃除する人、懸賞を掲示する人などなど。それぞれが独特の衣装を着て仕事していました。 引退した力士さんは警備員としてスタンバイしているみたいだし。大相撲は大勢の人で運営されているのということが印象的。 大相撲は文化ですが、文化はそれを支える職人さんたちも食べさせていかなければ続かない、と感じました。 力士の人権を守らなければいけないのは当然で、大相撲協会に組織的な問題は多く残されているとしても、この文化は続いてほしいと思います。 千秋楽以外では当日チケットも手に入りやすいみたいなので、機会があればぜひ。 (あの座席の狭さは改善した方がいいと思いますけどね。お年寄りとか転びそうになってて危険でした。) ちなみにサークルKサンクスでは3日前までなら発券できるみたいです。 自宅近くのコンビニで、外人さんが大相撲のチケットを買おうとして、バイトのおばさんが「のー、すもう、どすこい、チケットかえなーい。3日前までって書いてあるもん。あー困った」と四苦八苦していたので、「ジムに直接行けば当日券が買えるかもしれない」と(つたない英語で)教えてあげました。 「どすこい??」と混乱していた彼女は無事観れたかしら・・・。 日本相撲協会HP http://www.sumo.or.jp/ 英語もあり お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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