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September 25, 2008
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カテゴリ:書評/本の紹介
先週、ついに茶色い昆虫が出た。
一応高層階だから大丈夫だろうと高をくくってはや4年。

もっと慎重に対策を打っておくべきであった。激しく後悔。
速攻で薬局に行き、様々なグッズを買ってきた。
私は、殺虫剤のイラストも見たくないくらい嫌いだ。

夜も寝れないので、読書をして気を紛らわすことにした。
幸い図書館に行ったばかりで、まだ読んでいない本が豊富にある。

一冊目はこれ。
篠田節子(女たちのジハードの人)の、中年女と愛犬の冒険物語。

「犬でまったり」と思ったのだが、冒頭から男の子が死ぬし、最後はあんなんだし、ますます寝れなくなった。

次は、もっと寝れそうな本を選ぶ。
山田詠美のマグネット。短編集だ。

山田詠美は私が今一番尊敬する作家だ(エッセイ除く)。
それぞれの話ごとに、舞台もテーマも文体も変えてあって、「文学とは何か」と日々研鑽されている様子を想像させる。

ところが最後の一話に爆弾が。
身内の方の死とそれにまつわる感傷についてのエッセイだった。
この一話だけは小説になっていない。エッセイで以前から知っていた方だったし、亡くなり方が私にはたいそうきついものであった。

夜0時を回ったけれど、これじゃあ寝れない。読みかけだった本を読むことにする。
村上春樹のアンダーグラウンド。
地下鉄サリン事件の被害者の方へのインタビュー集だ。村上春樹としては異色のノンフィクション。

当初、「他の人はPTSDとどう闘っているのだろう」ということを知りたくて手に取った。
亡くなった方もいるけれど、そこに居合わせた人は多くは他人。せいぜい職場の同僚。
いろいろと参考になるなと思いながら、読みすすめていた。
(記憶力・集中力の低下に悩んでいる方が多かった。PTSDの専門書ではここにはあまり焦点が当たっていない。私だけじゃないんだと思った。)

しかし、これも最後に爆弾が。
息子さんを亡くされたご両親の話と、夫を亡くしながらもその子供を出産された方のお話がのっていたのだ。遺体と対面した時の話とか、本当にきつかった。

その後どうしたのかは覚えていないけれど、結局明け方まで眠れなかった。
まあ、本のセレクトが悪かったと思う。

けれどやっぱり、文学や物語には、死があるれている。
物語の中では事件を起こさなきゃいけない訳で、そうなるとまず思いつくのが死だったりする。
必然と思われる死はいいけれど(ここにあげた3冊は必然と思う)、安易に死に頼った物語に接すると無性に腹が立つ。
私は安易に死に頼らない物語を書きたいと改めて思った。





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Last updated  September 25, 2008 12:27:03 PM
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