テーマ:フリーマーケット★(160)
カテゴリ:その他
幼い頃から「お店屋さんごっこ」が大好きだった。
幼稚園でたまにやる「お店屋さんごっこ」だけでは飽き足らず、自宅で「スーパーボールすくい屋さん」や「輪投げ屋さん」「釣堀」を開催していた。主なお客は妹と弟。 しかし、大人になってからは「お店屋さんごっこ」をやる機会はそうはない。 手作りの手芸や工芸品を出店する「クラフトアートマーケット」みたいなのはあるけれど、一人じゃ出店は難しい。 そんな時、住んでいる町がフリーマーケットを募集しているのが目に入った。住民対象のお祭りで、一日だけだし(=体力的にもなんとかなる)出展料も千円だ。 家に不用品が結構あるし、思い切って申し込んでみた。 主催者からの注意事項は、 ・飲食品・化粧品の販売は禁止。缶詰や瓶詰めもNG->食中毒とか怖いし ・作り品の出店もNG->会の目的が「市民のリサイクル」なので ・雨天中止の場合は返金。小雨の対策は各自で。->警報が出ないと中止にならない。以前衝動買いしたテントが活躍 ■準備まで道のり ・図書館でフリーマーケット完全マニュアルを借りてきて目を通す。 ・1ヶ月ぐらい前から、買い物の時に小銭をもらうようにして小銭を集める ・1週間前から、家庭内の不用品をピックアップする ・2日前から、値段を考え値札をつける(かなりめんどくさい) ・前日、夫に値段をレビューしてもらう。荷造りを済ませ車に積み込む 小銭入れは自分で作ってみた。空き箱+厚紙で工夫。 準備する小銭はこの半分で十分だったかも。皆さんちゃんと小銭を持ってきている。 値札はこんな感じで作った。100円ショップで買った麻紐+星型の穴あけパンチで。 お値段は新古品で10分の一を目安に(多分安すぎ)。 中古品は10円とか100円とか適当に。 お洋服は古着屋さんの値段の1/3ぐらいの感覚で付けてみた。 この他に商品持ち帰り用の紙袋と、ビニール製の袋を用意。 自宅のストックから、きれいなのを選んで。 雨天の時はビニール袋が大好評。ユニクロのが使いやすくてよかった。 ■当日の様子 8時すぎに搬入開始。 開場は9時半、販売は10時からなのに、すぐに人が群がってくる。 食器狙いのオジサマ達(中古屋?セミプロ?)がしつこい。 土足でビニールシートに載ってくるので「ちょっと、シートの上に上がらないでください!」と一喝。それでも怯まず、値付け用のポストイットまで触っている。「それ、売り物じゃないですから!」とさらに一喝。夫の上着まで買われていくところだった・・・。 (彼らが興味のない女性用洋服から設営開始するか、オープンまで布で隠しておくとよかった。) でも、食器に詳しい人のアドバイスは参考になります。 9時すぎに実質オープン。ブランド物の食器の売れ行きが抜群。 雨が降ってきたので、急いでテントを設置。 食器や雑貨は徐々に売れてゆくが、洋服はなかなか売れません。 サイズ・趣味・目的(仕事に着て行く)がマッチする人に出会えるといいのですが、そうでないと難しい。 特にスカートとスーツは極端に人を選ぶのでほとんど売れませんでした。 ドラゴンズ日本一福袋で買ってしまったけれど使ってない品々は早々に売れました。値段が安すぎたかなー。 12時頃から、カットソーを\100均一の箱に入れたら急に売れるように。 独身時代にデパートのセールでバカ買いしたキャミソールとかが好評。 物が傷む前にデザインやサイズの問題で着れなくなってしまったのですが、逆に「あなた、どうしてこれを売っちゃうの?」と聞かれました。 (「自宅での仕事に変わったので」と回答。嘘にはなっていないと思う。) お昼頃から来るお客さんに、こまごまとした雑貨が売れてゆく。 「せっかく来たから、何か安いものを買いたいな」という気分みたい。 それ、本当に必要?てな物まで「安いから」という理由でお買い上げいただけている様子。 午後1時ごろから雨が強くなり、大きな商品がほぼ売れ、売れ行きも鈍ってきました。 余力があったら、こっそりペーパークイリング作品を並べて反応を見たいと思っていたのですが、そんな気力は残っていません。 午後2時ごろから店じまい開始。 駐車場が遠かったので、2時半ぐらいまでかかって搬出。 お昼を食べる余裕もなく、ヘロヘロです。 売り上げから、諸経費を差し引くと、収入は約1万5千円。 未使用ブランド食器を大放出したので、この金額になったのかと思われます。 でも、人件費(手間ひま・労働強度)を考えると「こういう経験は一回でいいです!」というのが昨夜時点での我々夫婦の正直な感想です。 ■準備方法の反省点 次回準備するならこの方法を取ります。 ・1ヶ月前から出品準備を開始する ・会場のスペース(1mx2mとか)を部屋のどこかに確保 ・そのスペースに合わせて、衣装ケースかダンボール箱を複数用意する ・箱を値段別に設定(10箱、¥50箱、¥100箱、その他箱とか)目に付いた不用品をどんどん放り込む ・一週間前に値段を再検討(夫に見てもらうとか)、均一箱以外は値札をつける ・当日のディスプレイを考えて、POPを作る ・前日に箱ごと車に積み込んで、箱ごと展示 準備作業は工夫しないと、結構大変です。 この点、ガレージセールというのは、商品移動の手間を省く非常に効率のよいフリマ形式だと思います。 ■値段付けについて 「この値段なら即決するよ」という値段をつけるべき。搬入時のセミプロおじさん対策的にも。 フリーマーケット完全マニュアルによると「中古品は定価の1/5-1/10、新香品は1/3」とのこと。 でも私は客として参加した時に「えー、フリマなのにその値段?」とドン引きする経験が多かったので、適正価格(自分ならこの値段で買う)を付けました。 でも正直、太っ腹すぎたかも。雨降ってきたし、儲けが目的じゃないし、と思ってしまって値引きも派手にやってしまいました。 しかし、例えば500円のを「いくらになりますか?」と言われて、気に入ってくれそう・大切にしてくれそうなお客さんだったから「思い切って300円でそうですか?」と言ったのに、さらに「えーじゃぁ200円にしてください」と言われると非常にがっかりします。 最初から「200円にしてくださいよ」と言われて、考える方がまだマシ。 でも自分もバンコクの屋台とかで、こうやって値切っていたかもと反省しました。 でも、値札がないor小さいのはもっとダメ。人が寄ってきません。 準備に時間がなくても、大きく「10円」「100円」「500円」と書いた紙だけでも用意すべきです。 ■ブランドの価値 私はあんまりブランドに価値を見出さないのですが(その商品のデザイン・質 > ブランドネームバリュー)、世間の価値観は様々です。 正直「ダサっ」て思うのも、ブランドのネームバリューで売れました。ノリタケ・たち吉・ウェッジウッドは強かった。お洋服も、特に年配の方は「松坂屋で買いました」とか言うと顔がほころびます。 なんつーか、人の価値観は様々ね、ということを実感。物を売る商売って難しそう。 ■心に残ったお客さん AftertnoonTeaのうさぎのぬいぐるみはお子さんに売りたかったのですが、開始早々アラフォーっぽい人にしつこく値切られ(しかもぶりっこ作戦で!)、正直ウザくて売ってしまいました。 「嫌です」ときっぱり言えばよかったと後悔。 逆に、商品をとても気に入ってくださり、うれしそうな顔をしてもらえると非常にうれしい。おじいさんが夫の皮ジャンを気に入り、うれしそうに試着してくれたのが印象に残っています。 商品をけなして値引き作戦を取る人もいましたが、これは逆効果だと思います。 「わざわざケナしに来たんかい。こっちは忙しいのにー」と思うし、周囲のお客さんのテンションも下がる。 基本、自分の家で死蔵されている物が活用されると思うところに、フリマで売る喜びがあると思うのです。 私は「接客は得意だし、上手な方だと思う」と自任していたのですが、フルパワーでの「よい接客」は3時間が限度でした。売り手も商売人である以前に人間なのです。 男の子が、私のシャツ(ユニクロメンズSサイズ)を買って、その場で着て行ってくれたのがうれしかったです。100円だったのを50円にして、おまけまでつけちゃいました。 しかし、枡が3点セットで少年に売れたのは意外だった。彼はあれをどうするのだろう。家に帰ってお母さんに怒られたりしないか、ちょっと気になっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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