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先日、名古屋で有名な雑貨屋さんに行ってみた。
食器系・カフェ・布地系の3店が連なる、ほっこり系の聖地みたいな場所。 近くまで行く用事があったのでかるーい気持ちで覗いたのだが、気合の入った人々の群れに圧倒された。 まだ暑い日もあるというのに、ムートンブーツだったり、重ね着+マフラーだったりと、ファッションにも気合が入っているのだが、行動様式もすごい。 皆3人以上のグループで、必死にお買い物。 子供が泣こうが喚こうが、無視してお買い物続行。 商品はどれも結構割高なのだが、「ねえ、これらなら安いわよっ」と声高に品定め。 中には6人以上の大所帯もいる。 見たところ、20代後半から30代の主婦が主な客層。 月曜日の昼間だというのに、予定をあわせるのも大変だっただろう。 カフェは大行列。 ランチメニューは秋刀魚の照り焼きに栗ご飯・ガンモの煮付けとか。そんなお惣菜系。 本当にほっこりしている人なら、そういうメニューは家で食べ飽きているのでは・・・? ほっこり系は嫌いではない。 ku:nel[クウネル]が創刊された時は、おおっと思って手に取ったし、天然素材とかスローフードとかは大好きだ。 ブランドずくめの人よりはお友達になれると思う。 けれど、あのショップにいた人々は違った。 なんか余裕がなくって、必死でほっこりしているのだ。 クウネルで、生後二ヶ月の子供を連れて新幹線で東京まで来て、公園でまったりするのを「自分らしい暮らし」と称していたモデルさん(?)に対して感じたのと、同じ違和感を感じた。 バブル時に必死でお金を使っていた人たちとマインドは変わらないのではないか。 テイストは違っていても。 必死でほっこりするって、何だかなぁと思った。 きっと今が「ほっこり系の隆盛期」なんだろう。 近い将来、ほっこり系が揶揄される時代がやってくるのではないか。そう思った。 ほっこり系好きとしては悲しいけれど。 *追記 今、こんな文章を公開するのは危険とは思うけれど、酒井順子(負け犬の遠吠えのエッセイスト)が書いた「枕草子remix」を読んで悪口モードが高まってきたので書いてしまった。 枕草子は花鳥風月ばっかり書いてるんじゃないんですよ、という力の入った、ちょっと変わったエッセイ集。清少納言と酒井さんの対談(?)とか、原文で読むコーナーもあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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