カテゴリ:職場復帰の準備
台所で左手の親指を怪我した。こんなこともあろうかと買い置きしてあった自然治癒力を高めるジョンソン&ジョンソンのバンドエイドを貼って数日間放置。
傷部分はすぐに塞がったけれど、爪の周りがどす黒く変色してしまった。 怪我と同時に火傷したのか何なのか。 なんとなく「すごく嫌だな」と感じた。その色合いが。 一晩経ってから「ああ、これはあおゆきを火葬に出す前の色と同じなのだ。だから嫌だと感じたのだ」と気付く。 こういう時に、打ちのめされる感覚を味わう。 すぐに気付かなかった自分にも、気付いてしまった自分に対しても。 でも私は負けない。 指の色が変わり、傷がかさぶたとなるにつれ、自分の気持ちを飼い慣らしてゆく。 かさぶたは次第に剥がれ、新しいピンクの皮膚が顔を出してくる。 今日はもう、ほとんどかさぶたは剥がれ落ちていた。 今日は午後から会社へ向かう。 目的はインフルエンザ予防接種と、年末調整の書類の提出。どちらも会社へ行かずに済ますことも出来るけれど「復職する意思あります」のデモンストレーションも兼ねて出かけてみた。 自分の部署にも顔を出す。 前回は2時間かかった仕度も1時間で済んだし、いろいろな人と会うことができた。 先輩から育児と仕事の両立の大変さを聞かされたのは誤算だったけれど。 でもまあ、笑顔を絶やさず、情報収集も十分出来た。 保健室登校から、「教室に顔を出す」まで昇格した気分。教室で授業を受けるまであと一歩。 主治医が言っていたように、私は「復職してしまえば、あとは早いタイプ」なのかもしれない。 指の傷と一緒。 かさぶたが剥けてしまえば、なんてことなかったかの様に見せることはできる。 けれど、あせって無理やりはがそうとすると、その下の皮膚も傷つけ、治りが遅くなる。 あせらず、たゆまず、おこたらず。 受験勉強の時に愛用していた「大宰府の合格えんぴつ」に書いてあった言葉を思い出す。 自分がどうするべきか、どうすればよいのか分からないけれど、まずは自分を取り戻したいと思う。 取り戻せる範囲のことは。その先はその時、考えればいい。 帰り道、毎年病棟に送っているクリスマスのリボンを選びながら、私は自分のスローガンを決めた。 世界経済も会社も大変な時かもしれないけれど、私の人生だって大変なんだ。 これを胸に復職までの道のりを頑張る。迷惑かもしれないけど、仕方ないのさ。 こんな困難、今までのに比べたら屁でもない。 私は行くよ。花も嵐も踏み越えて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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