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February 13, 2009
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テーマ:京都。(6100)
カテゴリ:旅行
最近、旅先でローカル線に乗るのが、我が家のブームだ。

知らない街をちょっと歩いて、1駅だけ電車に乗って帰ってくる。
静岡・清水では遠州鉄道に乗った。駅と駅の間隔が異様に狭く、路面電車のような感覚だった。
長野市では、地図にはレールが書いてあるのに、現地でそれらしきものが見あたらない。
?と思ったら、市街地部分だけ地下鉄になっているのだった。
改札を出たところで、えりんぎなどのキノコと花を売っていた。
「地元の人にとっては当たり前」の光景は、旅行者にとって意外と面白いものなのだ。

さて、今回泊まったホテルの近くに駅がある叡山電鉄。
地図で見ると、比叡山と鞍馬の入り口まで行けるようだ。
夫が「どうせなら鞍馬まで行ってみよう」と言う。特に予定もないので賛成。
翌日、観光列車にのる感覚で駅へと向かった。

駅は当然のように無人駅。電車はワンマンらしく、乗る時に整理券を受け取る。
車内に電光掲示で料金が表示されている。バスみたいなシステムだ。

乗客は初詣やお買い物帰りらしき地元の方がほとんど。
途中、ダッフルコートを着込んだ若い男の子が乗ってきて、乗客をなめ回すように確認する。
おかしな人にしては、目が澄んでいる。なんだろう?と思っていると、次の駅で乗ってきた女の子の元に「先輩、おはようございます!今日はこっちの駅なんですね!」と駆け寄っていた。
まあ、青春。

どうやら男の子は女の子のことを好きなようだ。楽しく話しながら同じ駅で降りてゆく彼らを見送っていると、同じ車両のギャルが「あ、サル!」と騒ぎ出した。野生の猿がいたらしい。
気がつくと、いつの間にか周囲の景色が山深くなり雪が積もっている。
電車は進むよ
ふと車内を見渡すと、アウトドアウェアに身を固めた、重装備の登山客がほとんど。
お散歩感覚で乗り込んだのだけれど、とんでもない山奥に来てしまったらしい。

戸惑っているうちに、終点・鞍馬駅に到着。
比叡電鉄
改札で料金を支払って外へ出ると、巨大な天狗のお面が出迎えてくれた。

それにしても寒い!
参道の最初にあったお店に飛び込む。
餅屋
ショーケースの中のお餅や、店構えを見て「この和菓子屋はおいしいに違いない」と判断したのだ。
自分で言うのもなんだけれど、私は和菓子屋の善し悪しを判断する勘が結構いい。
お店がきれいなことと、品そろえ(オリジナルティーや季節感にあった商品を並べているか)、お菓子の作り(細かいところのセンス)などで判断する。

暖かい店内に入ると店内は喫茶部分と商品陳列&販売スペースから構成されていた。ちょうど喫茶店も兼ねていてコーヒーが飲めるらしい。
喫茶スペースに座ろうとすると、「すんません、喫茶は10時からなんですぅ」と女主人にやんわりと追い出されそうになる。
え、あと5分弱じゃないですか。しかし私も京都滞在3日目。
「お店見ながら中で待たせてもらってもいいですか?」とにっこりほほえんで交渉する。
脳内イメージは、今まで見てきた「上から目線」の京女の皆様。
するとあっさり引き下がっていただけた。
きっちり5分後に代わりにバイトらしき女の子が出てきて接客してくれる。

コーヒーはともかく、お餅はどれもおいしくて、おみやげも包んでもらった。
私たちが喫茶している間も、ひっきりなしにお客さんが来て「草餅20個。あとで取りに来る」と次々に注文してゆく。
帰宅してから調べたら有名店のようであった。

さて。外はずっごく寒くて、積もった雪がぬかるんで歩きにくい。
「もう十分、帰ろうか」と私がいうと、夫は「せっかくここまで来たのに」と驚く。
「対案なき場合は賛成」が我が家のルール。「せっかく」なので鞍馬寺の門をくぐった。
鞍馬山
入り口で拝観料を支払おうとすると「今日は無料です」と断られる。
入ってすぐにケーブル乗り場があるのだが、こちらは大混雑で大行列。
受付の人に所要時間を聞くと「今なら歩いて上った方が早い」と言われてしまう。どこまでも商売っけのない土地のような印象を受ける。

しかし参道はかなり急で、ぬかるんでおり、上からは枝につもった雪が落ちてくる。軽装備な私にはかなり危険な状態。
よく転ぶ私は、へっぴり腰。おそるおそる歩く私を、登山スタイルの中高年の男女が次々と追い抜かしてゆく。みんなひょいひょいと身軽だ。ひょっとして天狗なんじゃないの・・・?
ひどい状態の私を見て、夫が「全部見なくてもいいから、どこかで引き返そう」と妥協する。

「魔王の滝」なる看板があったので期待してその方面に道をはずれると、すっごく小規模な滝が出現した。
庭にある出の悪いホースから流れ出ているような、ちょろちょろな滝。
「これが魔王の、ねぇ・・・・」と夫婦で沈黙。

これじゃあ、冒険に出てすぐに村人に「勇者様、魔王が池に住み着いて困っているんです」と訴えられ「え、もう魔王の手がかりが?」と思って向かったら、悪いスライムが化けてました、みたいではないか。
(注:ドラクエネタです。発売延期、恒例とはいえ悲しいです)

それでもどうにか途中の神社までたどり着き、無事下山した。
清少納言が枕草子の中で「近くて遠きもの」と書いた「つづら折り」には近づくこともできなかった。まさに「近くて遠きもの」だ。

帰りは鞍馬駅で切符を購入。

今まであまりにローカルな雰囲気だったので、「どんな切符だろう?」とわくわくしたのだが、いたって普通の切符だった。あまりに不思議な雰囲気だったので、八つ手の葉っぱでも不思議ではなかったのに。
よく見たら、近くに自動発券機もあった。
雪景色
車内は暖かくてほっとする。
車窓の景色は、「山の中」からぐんぐんと「普通の街」になってゆく。

あまりの変わりように、鞍馬での出来事が現実感を失う。
あの街にいた人は皆、実は天狗なんじゃないか。
私がそんな馬鹿なことを考えていると、夫がぽつりと言った。
「今は電車で気軽に来れるけれど、昔はすごい山奥だったんだろうな」
なんてったって義経が隠れていたんだもんね。ここまでこれば大丈夫って思っていたんだよね。

そんなことを話していたら、観光仕様の車両とすれ違った。
ペアシートが窓側を向いていて、景色を楽しめる趣向になっている。
パノラミック電車きらら」というらしい。次回はぜひあれに乗ってみたいと思った。
これから行かれる方、上記リンクで時刻表をチェックしておくとよいですよ。

電車のあちこちに書いてある「EIDEN」が「携帯買うならエイデン」の広告ではなく「叡山電鉄」の愛称であることが判明したところで、一乗寺駅に到着。

今日はこれから左京区を散策して、宿をチェックアウトする予定だ。

(つづく)


最近週末に「悪意あるコメント」が書き込まれることがあります。
一応対策はしてありますが、目にした方、気分を悪くされたらごめんなさい。
気にしないでスルーしてくださいませ。

ps.対策の巻き沿いで書き込みができない方がいるかもしれません。
他意はないのでご了承ください。





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Last updated  February 14, 2009 12:44:54 PM
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