テーマ:公募ファン集まれ!(151)
カテゴリ:書評/本の紹介
芥川賞と直木賞が先日発表になりました。
「出版業界の売り上げが減る2月と8月をなんとかしよう」と考案されたこの賞は、年に2回発表があります。就職活動の時に、受賞作品を丸暗記した人も多いのでは? この2つの賞は公募方式でなく、半年間に文芸誌に掲載された作品からノミネートされ、選考を経て受賞作が決まります。 「芥川賞は純文学作品を対象に」「直木賞は大衆文学作品に」と定義づけられていましたが、最近この分け方は曖昧に。 乱暴にいっちゃうと、一般読者的には「新人さんに与えられるのが芥川賞」「既に活躍している作家にお墨付きを与えらるのが直木賞」と思ってもいいかもしれません。かなり乱暴ですけどね。 少し前の日記にも書きましたが、今回の芥川賞の『ポトスライムの舟』を読むなら、単行本を買うより文藝春秋 2009年 03月号 [雑誌]の方が値段が安いです。芥川賞の講評も読めるし、他の作品も読めるのでお得。 山田詠美さんの講評はいつも楽しく、石原さんの講評は「審査員やりたくないなら辞めたら?」と思います。公務で忙しいでしょうに・・・。 大森望さんと豊崎由美さんの「文学賞メッタ斬り!」を読んで、「選考プロセス」の裏事情に思いを馳せるのも楽しいです。これを読むと急に「文学業界通」になったような気分を味わえます。 選考プロセスが不明瞭だと言われる芥川賞&直木賞とは対照的に、最近ではネットで候補作を公表して読者投票で決まる賞もあります。 もちろん受賞作は 今なら「女による女のためのR-18文学賞」が読者投票受付中です。 少し読みにくい作品もありますが「最終候補に残る作品」を一覧で読める貴重なチャンス。 お時間あったら、少し目を通してみてはいかがでしょうか? 3月3日の正午に投票締め切り(=多分その時点で作品も読めなくなる)です。 女による女のためのR-18文学賞:読者投票のページ ちなみにこの賞は400字詰め原稿用紙換算で30~50枚という規定で、応募も投票も女性限定。 大賞1名が賞金30万円、読者賞若干名に賞金10万円。 副賞として、体脂肪計付ヘルスメーターが贈呈されるそうです。 他にも女性だけを対象にした賞としては「さくらんぼ文学新人賞」があります。 「さくらんぼ文学新人賞」は現在募集を受付中。 400字詰原稿用紙換算で80枚程度(60~90枚)。締め切りは2009年6月30日です。 大賞は賞金100万円で、副賞として「山形産さくらんぼ」が1箱! メールで応募できるのも便利です。 この2つは枚数が少ないので、初心者にもチャレンジしやすい賞かなーと思います。 皆さん、チャレンジしてみてはいかがでしょうか? --------------------------------- Yahoo! Japan文学賞を紹介するの忘れていました。 こちらは原稿用紙15-20枚の規定で、現在投票受付中。 過去の受賞作も読むことができます。縦書きで読めるのがちょっと新鮮。 投票は同じく3/3の17:00まで。テーマは「サプライズ」です。 http://bungakushou.yahoo.co.jp/ 作者の方に感想メッセージを送ることもできますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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