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March 5, 2009
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カテゴリ:職場復帰の準備
寒さの中にもやわらかさを感じるようになった。
春がすぐそこまで来ているのを感じる。

2月は中盤からいろいろと頑張りすぎて、先週末は久しぶりにダウンしてしまった。

ユニクロのルームウェアとスリッパで毎日過ごした病院での集団生活。
ジーンズにスニーカーでスーパーに出かけるお気楽主婦生活。
毎日スーツにパンプスで頭をフル回転させる会社員生活。

どれも私の生活なのだけれど、あまりのギャップに目眩を感じることがある。
そしてひとつの生活に慣れると、他の生活に現実感を感じなくなる。

これからの私の課題は、この3つの生活を統合してゆくことなのだと思う。
「かつての生活を忘れる」とか「新しい生活に浸りきる」だけでは、自分の中の何かがバラバラになってしまうような感じがする。
「どの経験も無駄にしたくない」という前向きな気持ちでななく(無駄な苦労もあったと思うので)、自分の中で折り合いをつけるというイメージ。
考えても分からないことは、とりあえず走りながら考えてみようと思う。

先週末、夫と出かけた。
交差点で信号待ちをしていると、前にいた3歳くらいの男の子が、突然振り返って私を実ながら「でんでらりゅうば」と言った。

でんでらりゅうば?なんだその呪文のような謎の文言は・・・。

しばし考えていると、突然たどたどしい日本語で若いカップルに話しかけられた。
「XX公園に行きたいです。道をしっていますか?」
「ああ、分かります。そこのマクドナルドを右に曲がってまっすぐです」
彼氏は黒を基調にした今時の格好で、グレーでまとめた彼女ははずかしそうに彼氏の後ろに隠れている。
「ありがとうございます」彼らはさわやかに去っていった。
どこの国から来たカップルなのだろう。中国かな、台湾かな。

信号が変わって突然思い出す。台湾で銀行のお姉さんに「あのマクドナルドを右に曲がってまっすぐ」と道を教えてもらったことを。
「私はマクドナルドが分からなかったけれど、彼らはすぐに分かったよ」
「旅行者と留学生じゃ語学力が違って当たり前でしょう」
彼のシャツは龍の模様がデザインされていた。やっぱり中華圏の人は龍が好きなのかな。

あ、龍。そうか。「でんでらりゅうば」は、「日本語であそぼ」でやっていた歌だ。

でんでらりゅうば でてくるばってん でんでられんけん でーてこんけん 

私が歌ってみせると、夫はようやく思い出した。
「ああ、あの龍が出てくるやつね」
「そう。こーんこん、のやつ」

息子が楽しみにしていた夕方のNHKの一連のTV番組。
息子がいないリビングでこれらの番組を見るのは寂しくて、この2年間ずっと避けていた。暗黙の了解で。

日曜日の午後を自宅でまったり過ごし、夕方TVチャンネルを回すと「おじゃる丸」をやっていた。「うすいさちよ」さんがなんだか激しく走り回っている。

夫が笑みを含んだ顔で「彼女も相変わらず頑張っているようですなぁ」と言った。
「そうだねぇ」と私は答えて、肩の力が抜けたような心地よい脱力感を感じた。

いつのまにか、自分はずいぶん回復しているのだなと思った。

実感と言うにはあまりに根拠も自信もない。
元通りに元気溌剌と言うわけには行かないと思う。
まだまだ解決していない課題はたくさんあるし、迷ったり悩んだりは続くだろうし、4月にはまた記念日反応で落ち込むのだろう。

けれど一番危険な山は、なんとか乗り越えれたような気がする。
「最初の一年をなんとか乗り越えましょう」と精神科医に言われたけれど、本当に最初の一年間が一番つらかった。次の一年はささいなことに心を乱された。
それでも私はあの苦しみを乗り越えられたのだから、きっとこれからも生きてゆくことができると思う。

あの日感じられた脱力感を忘れないで、ちょっとずつ頑張ってみようと思う。
行き詰まりを感じたら、あの不思議な歌を歌って肩の力を抜こう。
春を控えた今、そう思う。

でんでらりゅうば でてくるばってん でんでられんけん でーてこんけん 
こんこられんけん こられられんけん こーんこん 

やぁ!  (<-最後にこれで気合いを入れる!)





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Last updated  March 5, 2009 07:06:50 PM
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