カテゴリ:喪失と再生
会社を辞めるかどうか迷って、年明けから様々な人に話を聞いている。
印象的だった言葉を書いてみる。 ・結婚している女性で、会社に残ったひととそうでない人の差は、「稼ぐ必要があったか否か」だと思う ・働いていることのメリットは、支出を気にせずお金を使えること ・社会や会社のトレンドに流されず、自分の専門を守った人は残っている ・自分はつい楽な方に流れてしまった。体は壊さずに済んだけれどちょと後悔している ・専門に拘らず商売の時流にのって仕事分野を広げていくべきだったとも思う ・「これができます」という何か「これがやりたいです」という何かがないと、この会社でやっていくのは難しい ・今更他の仕事といっても、40代後半ではレジ打ちぐらいしかないのではないかと思う。30代半ばなら話は別だ ・割増金を貰わずにやめるなんてバカだ ・夫が失業する可能性を考えない人は仕事を辞められるのかもしれない ・辞めるのはいつでもできるけれど、この会社の正社員という立場は二度と手に入らない ・すごく嫌なお客様がいたけれど契約の期日までは無理して笑顔で頑張った。仕事はやり遂げられたけれど、今ではその社名を聞くだけでも嫌な気持ちになってしまう。頑張ることが正解とは限らない ・会社を辞めた理由は、思ったより長く多くの人に聞かれる。聞かれる度に嫌な気持ちがよみがえるような辞め方は避けた方がよい ・長く仕事をしていればうまくいかないこともある。「そんなこともあるさ」と気分を切り替えることが大切 ・頑張れる人・仕事に情熱を持っている人なんて、そうはいない ・ろくに働かずに会社に居座っている人はたくさんいる ・ブランクがなかったとしても5年もたてば気力は落ちる。働き方に悩むのは誰もが通る道 ・正直、しがみついていてもよいことがある会社とは思えない ・辞めそびれちゃったかもね ・辞めようと思うくらいなら、再び休職してみて考えるべき ・急いで決めようとせず、半年間くらいかけて結論を出しましょう ・周囲の評価と自分の評価は一致しているとは限らない。よい仕事をしているのに自己評価が低い人もいる ・「ここは自分の居場所じゃない」と思ったら辞めてもよいのでは ・会社にいる人は辞める人を止めようとする。かつての自分もそうだった ・やりたいことがあって会社を辞めた人の中には、その後充実した人生を送っている人も多い ・上司も人間。上司だって上司という仕事に悩んでいる ・外から見ていると順風満帆な人でも、不本意な異動を一度は経験している。そこでめげずに頑張れるかどうかが、会社に残れるか否かの分かれ目 ・時には流されてみるのも会社員人生には必要 ・仕事は縁と運。自分の想いだけではどうにもならない どれも、私がバリバリやっていた頃には語ってもらえなかった話ばかり。 みんな、いろんな想いを抱えながら会社員をやっているんだなと改めて感じた。 あくまで自己評価ではあるが、私はこれまで仕事で挫折感を味わったことがなかった。昨年末にはじめて仕事で「失敗した」と認識する出来事があって、自分で思ったよりもダメージを受け「会社を辞めなければ」と思い詰めてしまった。 趣味の世界でちょっとしたチャンスを得たことと、いつかもう一度出産に挑戦したいという気持ちが芽生えてきたことも、私を焦らせたのだと思う。 けれどこういう話をきける機会を得たことだけでも、勢いで辞めなくてよかったと思える。 今日のお昼はあいにくの空模様。 用事もあったので、久しぶりに会議室で一人でお弁当を食べてみた。流れゆく雲を見ながら「ああ、空をこうやって眺めるのは、病棟のベットで息子を抱いていた時以来だな」とふと思った。 私の予定では、30代はとにかく育児と仕事を両立させる予定だったのに、前提がことごとく狂ってしまった。復帰後以前のように仕事をできない自分を認めるのは、失ってしまった何かを認めることで、きっとそれが辛かったのだろう。 私はまだ35歳。自分の人生がどこに転がるのかは分からないけれど、とにかく10年後には笑っていたいなと思った。 先々のことを心配しすぎる一方、すぐに視野が狭くなってしまうせっかちな私には、10年というスパンで物事を考えるのがよさそうだ。 今にも雨が降り出しそうだった空は、午後にはすっき晴れ渡り、遠くの雪山までもが見渡せた。 夕方には、新しいお仕事が決まりそうとのお知らせが。 とにかく目の前のことを頑張ってみようと思った。 気力って、こうやって徐々に回復してゆくのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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