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September 15, 2010
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カテゴリ:喪失と再生
この夏、フリーで仕事をしている人たちと知り合う機会が多くあった。

まず最初は岐阜県でバーベキュー。地域の大人と子と山羊(!)が一緒になっていろいろとやっている不思議な集まり。そこへライターとしてインタビューに行かせていただき、後日慰労会のようなバーベキューに招かれた。

まだ空き地でしかない山羊小屋建設予定地に、テントやバーベキューコンロが並び、大人と子供が入り交じって遊ぶ自由な空間。
中でも小学生の男の子達の健やかさが一際まぶしい。私は息子を産むまで子供とは縁のない生活を送っていたので、何歳の男の子がどれくらいの大きさで何ができるのかをよく知らない。病院で知り合った子供達は治療中で、満足に遊ぶことはほとんど出来ていなかったし。

美味しく焼けたお肉とビールをいただきながらぼーっとしていると、「トイレに行きたい人!」と声がかかり、車に乗って近くの民家に行くことになった。
後部座席の私の両脇には小さな女の子が2人。2人とも腕がきゃしゃで、かわいらしいスカートを履いている。片方は先日もお会いした地元のお子さんで、もう一人は東京からのゲストのお子さんだ。2人は今日初めて会って意気投合し「いつまで一緒にいられるか」をしきりに気にしていた。

車に同乗した私の友人が「2人は何歳なの?」と聞くと「5歳!年中さんなの」「いっしょんなんだよ」と元気よくお返事。
ふと、息子は生きていたら何歳なんだろうと思った。もう計算しないととっさに年齢は答えられない。

翌月。私は政府系機関が主催する社会人インターンに応募して、4週間バンコクへ行くことになった。一度海外で暮らしてみたいと思っていた時に、条件がぴったりの求人を見つけたのだ。
面接などを経て採用が決まり、現地でのリーダーの方に会ってお話を聞く。息子さんがいて5歳。幼稚園では年中さんだとおっしゃる。私の息子と同じ年齢だ。

私はバンコクに住む友人がいる。彼女の娘さんは、息子と1ヶ月違いで生まれた。日本人社会は狭いと聞くのでさっそく報告すると「娘は早生まれだから年長さんなのよ」とのお返事。
そうか、息子も早生まれだから年長さんなのか。
正直言って知らなかった。「死んだ子の年を数える」はしても仕方ないことの代表のように言われるけれど、私にとってはやりようのないことだった。元々記念日を意識しない性格なのもあるけれど、4歳や5歳の碧雪は想像できない。私の中で碧雪は永遠に3歳のままなのだ。

だから正直に言って、もう5歳の子供達と会っても以前ほど心が騒いだりしない。そりゃ何も感じないといったら嘘になるけれど、今の私には元気で健康な子供にたくさん触れて「子供は死んでしまう物」という偏った認識を正すことの方が必要だと感じる。

よし、これなら友達の子供にも会える。
夏の何度かの会合を経てそう確信した私は友人にメールをした。「娘さんは何が好きですか?」と。お姉さんになった友人の娘さんに何かお祝いをしたかったのだ。自分自身の経験から長女の大変さは骨身に染みて分かっているし、異国で頑張っているであろう娘さんを何か喜ばせたい。

すると「プリキュアが好きみたいです」と意外なお返事。おお、TVをほとんど見せずにキャラクターは一切与えていないであろう友人のお子さんが今時のアニメキャラに惹かれるとは。でもこういう母親が与えない物を与える第三者の存在もきっと大切。私も母の友人や親戚の叔母さんの何気ない一言で救われた記憶がある。娘は母親の姿だけを見て育つわけではないのだ。
TVをほとんど見せてもらえなかったお陰で一般常識レベルも知らない芸能音痴になってしまった私は、いそいそとプリキュアグッズを探しに出かけた。

いつも通っているスーパーやコンビニを注意して見ると、たくさんのプリキュア商品が見つかった。食玩にふりかけ、レトルトカレーにゼリー。コンビニにはヘアアクセサリーまで置いてあった。ついでに、仕事先でお世話になるであろうリーダーの息子さんにも好きだという仮面ライダーグッズを少々購入。

今まで無意識に避けていた子供コーナーを熱心に調査する私。
気がつくと、少し前までは想像もできなかったことを簡単にこなす自分がいた。

絶望も悲しみも、時間をかければ克服できないことなんてないのかもしれない。そんなことを思った夏だった。

忘れることはできないけれど。


ps.ベトナム旅行記、完成しました。よかったらご覧くださいませ。
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Last updated  September 15, 2010 08:03:38 PM
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