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September 23, 2010
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カテゴリ:書評/本の紹介
タイでのお仕事は、日本人相手には日本語でよいけれど、タイ人を相手にするときは英語が必須。私の現在のTOEICスコアは690点。以前TOEICで630点をクリアする為に一生懸命勉強はしたけれど、その後ご無沙汰してしまっている。

渡タイに向けて英語力UPは不可欠。さて、どうやって取り組んだものか・・・と悩んでいたら、タイミング良く「アルクの1000時間ヒアリングマラソン、モニター募集」のお知らせが。アルクといえば、英語学習界において絶対の信頼が置かれているナンバーワン企業。TOEIC900点以上を誇る元同僚のRさんや、留学経験者の皆さんは口をそろえて「英語を勉強するならアルク」と言う。私も以前「TOEIC600点攻略コース」を受講したことがある。

幸運にもモニターに当選し、9/12に教材が届いた。私に届けられたアルク1000時間ヒアリングマラソンの教材は以下の通り。
アルク0912.JPG
今回は2010年8月号の教材で、内容はメインのテキスト「HEARING MARATHON」+CD3枚と、副教材の「ENGLISH JOURNAL」+CD1枚。
翌9/13から学習スタート。11日間かけて(うち1日は副教材の学習)メイン教材をやり遂げた。

私のこれまでの経験から、ビジネスシーンでで英語を使うには以下の力が必要だと感じている。
1)単語力
2)文法力
3)ヒアリング力(相手の言っていることを聞き取る能力)
4)会話の背景となる文化や業界の知識
5)自分の言いたいことを簡潔にまとめる能力
6)会話に割って入るコミュニケーション力

アルクのヒアリングマラソンは3)だけを強化するかと思っていたのだが、実際に課題をやってみたら思ったより4)も身に付くし、副教材では6)の具体的な方法の指導もあった。一方、1)2)は既に身に付いていることが前提となっているので、ある程度の英語力がないとこのコースに着いていくのは大変だと感じた。

アルクさんは「1年間で1000時間英語に触れる」のを推奨しているのだが、これは1日平均にすると3時間。
しかしメイン教材の課題だけなら毎日平均30分X10日間あれば完了できてしまった(トータル5時間弱)。1日3時間の目標を達成するにはメイン教材の課題をやるだけでは時間が足りず、あとはいかに課題をやり混むかと副教材のEnglishJournal(他コースと共有)を活用できるかにかかっていると思う。

このコースに11日間取り組んで感じたのは「これはTOEIC730点以上の人が、留学や海外赴任に備えて"実際に使える英語"を身につけるのに最適なコースだ」ということだ。
それ以下のスコアの人は他にも様々なヒアリング強化のコースがあるので、この一覧を見て、自分の目的と英語力に応じたコースを選ぶとよいと思う。ちなみに私のこれまでの経験から言うと、アルクさんの前提条件はかなり低めに見積もられていることが多い。例えばTOEIC600点の人なら「前提:TOEIC500点以上」のコースがよいのではないかと思う。

さて、渡タイまであと約1週間。私は現地でどう仕事をするのか楽しみでもあり怖くもありです。とりあえず宿泊先ホテルでは毎日英字新聞をサービスしてくださるそうなので、電子辞書を携帯して英語力UPに取り組んできます!

以下、参考までに毎日の学習の記録(&その時感じたこと)です。
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■9/13(月)
Starting Pointをやる。[p][b]の発音を区別し聞き取る練習。とても簡単。約10分の学習。
■9/14(火)
眠いけど今日はEnglishJournal8月号の「会話をつなぐ極意5カ条」をやった。すぐに使えそうな会話テクとフレーズがバンコクでも役に立ちそう。約60分の学習。
Meaning? というと? Like what? どんな?
If Iwere you, もし私があなたなら。 When I was your age, 私が君の年だった頃
I'm in the same boat. 同じ境遇です。Time heals. 時が癒してくれます。
■9/15(水)
今日はWarm-Up Track。2つのSkitを繰り返し聞いて理解を深めるという課題。約20分の学習。テーマがTOEIC対策等の教材よりユーモアがあって臨場感あり。
「1年間で1000時間英語を聴く」を達成するには、1日あたり3時間英語に触れないといけない。普通に日本で暮らしていたらちょっと不可能な時間。でも英語圏に行ってしまえば簡単にクリアできると思われる。そう考えると説得力のある目標設定だ。
■9/16(木)
今日は「Playhouse」でラジオドラマ(約6分)を5回繰り返して聴きました。ドラマの言い回しを覚えると格好良く会話ができそうです。抑揚の付け方とかタイミングとか。本日の難易度は3、Study時間は約50分間。
しかし6分のドラマに11分もの解説をつけるとは、ゲーリー語りすぎ。ドラマに接していると自分のキャラ設定(英語コミュニティー内で演出したい自分)に合った英語の話し方ができるかもしれないなと思った。どのみちちょっと今日の課題はハイレベル。TOEIC730以上の人が対象か。
■9/17(金)
今日は「TrainingGym」をやりました。スキットは短く分かりやすいですが、清聴ナビの課題が難しい。同時通訳できること(!)がゴールでした。今の私には無理だし必要ないので「意味を取ること」に集中しました。9回繰り返して合計30分学習。
「もう一杯行こう!」と言い出したクライアントに返す言葉「 I really appreciate the offer, but I can't. Perhaps some other time? (そのお申し出はありがたいですがご一緒できません。またの機会にでも?)」
■9/18(土)
ヒアリングマラソン6日目。本日は「TalkToday」でカナダ人とオランダ人とオーストラリア人の全部で3分弱の会話が課題。考えながら話すなど自然な会話なので「英語力はあるのに実生活で聞き取れない」人にぴったりの練習と思う。6回繰り返し聞いて約30分の学習。
農業(?)がテーマで、水田/田んぼはrice field/rice paddy/paddy fieldと言うらしい。family farmは自営農業、家族経営の農業の意味。明日は映画が課題。これまた難しそうだ。
■9/19(日)
今日は「Screening Room」で映画が課題。The Roadの実際のセリフと場面状況説明のナレーション(多分アルクオリジナル)という構成でした。セリフは語尾がはっきりしないのですが、センテンスは短いので繰り返し聞くと聞き取れます。
難しかったのは、状況説明のアナウンス。課題の映画が世紀末物なのでpost-apocalyptic(終末後の)、wasteland(荒れ地)、catastrophe(大災害)と聞き慣れない単語続出。「英語で映画が観られるようになる」が目標の方にはいいかもしれませんが。
ちなみにヒアリングは、1)何も見ずに聞く、2)語注を見てから聞く 3)訳を見た後で聞く 4)英文を見ながら聞く 5)何も見ずに聞く、と5回繰返して聞くようになっているのですが、私は4)がすんなり出来ずいつも4)を2回繰り返します。リーディング力の不足を感じます。
本日電子辞書が到着したので、語注で読み方が分からないものは辞書(発音機能付き)を引きながら勉強した。電子辞書の発音と、ヒアリングマラソンの発音は思ったより大きく異なる。日本語でもNHK発音辞典の発音と日常会話の発音は全く違うのだから当たり前と言えば当たり前か。
今日の英語の学習時間は40分でした。
■9/20(月)
今日はビールを飲んでしまったので、明日予定していた「Rhythm World」を先にやる。TOTOというグループの「Africa」というどこかで聞いたことのある曲。「TOTO」はラテン語で「全て、全体」という意味だそうな。サビの部分は「It's gonna take a lot to drag me away from you」と言っているらしい。これを「歌ってみよう」だなんて、カラオケが苦手な私には重荷すぎます。でも毎月1曲付いてきて\4600弱は安い 。
今日のカッコイイ表現メモ I seek to cure what's deep inside / frightened of this thing that I've become(心の奥底の傷を癒したい、変わってしまった自分に怯えながら)
5分弱の曲を6回聞いて約30分の学習。
■9/21(火)本日は「News Views」を学習。3種類のニュースを聴くという課題。やたら堅い口調のアナウンサーや、鼻づまり(?)のアナウンサーなど個性豊か。
1つめは英国の政権交代のニュース。労働党the Labour Party 保守党the Conservative Party 自由民主党the Liberal Democrats 。日本のニュースを聴いても政党の英語表記は分からない。英語圏での一般常識にも有効な学習。
2つ目はアイスランド火山噴火のニュース。いざという時にこういうニュースが聞きと列ことは大切と思うけれど、どんなに英語を鍛錬しても未知の単語に遭遇すると思う。とりあえず meteorologist=気象学者は覚えておこう。以前英語に堪能な友人が狂牛病騒ぎまっただ中の英国に旅して「ニュースで牛がなんちゃらとか言ってたけれど分からなくて、スーパーで牛肉が激安だったから喜んで買って食べまくっていた」と言っていた。狂牛病なんて単語知らないもんね。いくら日本語に堪能な外国人でも「高速増殖炉もんじゅ」なんてきっと分からなかったとも思う。だからこそそれ以外の常用単語を勉強しておくことが必要なんだろうけれど。これを「むなしい」と思うか「楽しい」と思うかが英語好きか否かの分かれ道。私は悲しいことに前者です。
3つめのニュースはメキシコ湾の原油流出事件。アメリカでは incident of national significance(国家重要事態)に認定されると、週ではなく国土安全保障省が対応に乗り出すことになっている。これはヒラリーの自伝を読んで知っていたので理解できた。
このヒアリングマラソン、受講対象者はTOEIC550点以上の人だとか。しかし550点の人がトライすると「何も聞き取れん!」と絶望する可能性も。もっと低スコアの受講生が「聞き取れた!」と達成感を味わえるような課題も織り交ぜた方がいいのではと思った。
今日の学習時間は約45分。コースはこれで終わりで、あとはディクテーションコンテストとテストCD(TOEIC形式)にトライして本誌は終了。
■9/22(水)
今日は疲れてしまったのでちょっとだけ。「Dictation Contest」の先月号の課題だけをやりました。学習時間約10分。CDを持って行って車で聴けばよかったなーとちょっと後悔。継続的な学習には意志だけでなく戦略と工夫が必要。
■9/23(木)
今日は「DictationContest」の今月分にトライ。モニターなので正解が分からず。何度か聴いただけ。でもディクテーションしようと思うと細部まで聞き取ろうと意識が変わることは実感できました。
「マンスリーテストHEMHET」は約20分間。TOEICのヒアリングパート形式で、内容はTOEICより難しい(もう1年以上TOEICを受けていないので定かではないけれど)。締め切りまでに回答を送ると1ヶ月以内に結果と解説が送られてくる。TOEIC対策によいと思う。
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以上





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Last updated  September 23, 2010 02:41:36 PM
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