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Oct 9, 2008
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国道38号線を帯広から富良野方面に走り、新得町の市街地を左折、そこから約5キロほど農村地域に入っていくと「共働学舎新得農場」はあります。

10-9-1.jpg 10-9-2.jpg

道を進んでいくとまず見えてくるのが「交流センター・ミンタル」。

10-9-3.jpg 10-9-4.jpg

ここでは、チーズを購入する事はもちろん、予約をすればチーズ造り体験をする事もできます。

ミンタルの裏手にあるのがチーズ工房。
チーズ工房の2階からは製造を見る事もできます。とは言え、搾乳の時間に合わせて製造をしているので、作業は午前中でほとんど終了。
午後から見に行っても掃除をしている姿しか見られません(^^;
製造を見たい方は、できるだけ早起きして出かけて見てください(とは言え早すぎても迷惑ですから10時頃がオススメ!)。

10-9-5.jpg

更に裏手に回っていくと、牛舎があります。
共働学舎新得農場では約50頭を搾乳。約半数はブラウンスイスという、スイス原産の茶色い牛。

10-9-6.jpg

ブラウンスイスは乳量はホルスタインと比べて少ないものの、カルシウムや脂肪がチーズ造りに適したミルクを出してくれます。
そのミルクを使い、造るチーズは、フレッシュチーズやソフト系のカマンベール、はたまた、ハード系のチーズまで約10種類のチーズを造っています。

多くのチーズを造るのには訳があります。
共働学舎新得農場チーズには“旬”があります。
『チーズの旬って何?』
と思われる方も多いと思います。
でも、チーズも農作物。
牛は夏は青草、冬は乾燥した干し草や穀物などを食べているので季節によりミルクの味わいは変わります。

共働学舎新得農場のオススメチーズは、ソフトタイプの“さくら”と、とろ~り溶ける“ラクレット”。
“さくら”はその名の通り桜の香りのするチーズで、2月頃から5月くらいまで、桜の咲いているシーズンに造られています。
実は、これには訳があり、この時期は乾燥した牧草や穀物のエサになるので、乳脂肪分が高いミルクになります。
なので、桜の香りだけでなく、チーズ自体もとてもクリーミーに仕上がります。

“ラクレット”の美味しい時期は10月から2月頃の一番寒い季節。
寒い時期に温かく食べるから美味しいのは当然ですが、これにも訳があります。
北海道の夏、青草の生える6~10月、牛たちは放牧に出されます。
生き生きとした青草を食べ、たくさん運動をするこの時期の牛達はとっても健康的!
そんな時期のミルクは脂肪分は少なくなるものの、熟成チーズを造るにはピッタリの乳質になります。
ラクレットの熟成期間は約3ヶ月。
なので、夏の放牧時期に造られたチーズが市場に出回るのは冬シーズン。
寒い時期に合わせたように出荷されます。

チーズの旬とはこんな意味です。共働学舎新得農場では自然に逆らわないその季節に合わせた、自然の旨味を引き出したチーズ作りを目指しています。

“美味しさのヒミツ”はこんな所にありました。
最近では色々なお店で見かけるようになりましたが、同じチーズでも“現地”でしか味わえな美味しさがあります。
ぜひ一度お訪ねください!

共働学舎新得農場
http://www.kyodogakusha.org/






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最終更新日  Oct 9, 2008 03:31:10 PM
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