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Nov 17, 2010
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カテゴリ:私生活
先日、結婚した友人から、昔もらった本『奇跡を起こした村のはなし』をふと読み返してみた。
もちろん、くれた知人が結婚して思い出したからであるけど。

知人が働いている、新潟県黒川村(現・胎内市)の村の復興・発展と伊藤村長の話の本。
黒川村は、昭和41年、42年と二度の大水害により、壊滅的なダメージを受けてしまった村です。
が、当時の伊藤村長の人力により、スキー場やビール園を建設して90年代初頭には90万人を超す観光客を誘致するまでになったまさに『奇跡の村』です。

詳しい内容については、ぜひとも本をお読みいただきたい。なかなか感動する本です。

さてさて、本書の中に一文にふと目が止まった。

『改良復旧』

と書いてあった。
以前に読んだ時にはただの村の再興の文としか呼んでいなかった。

「復旧というのは、災害前の状態に戻すことでしょ。私は、それじゃだめだ、もう一度集中豪雨が来たら、同じ災害を繰り返してしまう、と思った。そこで『改良復旧』ということを考えついたんです。災害前より立派に、よくする。」

やっぱり何のことはない、ただの復旧へ向けた一文だ。
けど、読み込んでみると奥が深い。人にも当てはまる。

人が挫折した時、くじけた時、思い悩んだ時、失敗した時。
前と同じことをやっていてもまた同じ失敗を繰り返すだけだ。

と言われた気がする。

旧・黒川村村長の伊藤孝二郎氏はすでに他界されていて、もちろん面識も無く一冊の本でしか知らないが、間違いなく私の“心の師”として残っている。

そして、“心の師”を与えてくれた知人にも感謝したい。

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最終更新日  Nov 17, 2010 01:57:48 PM
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