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Apr 28, 2011
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カテゴリ:私生活
共働学舎新得農場の代表から、今回の大震災に対するメッセージが届きましたので、掲載いたします。


『希望の光はどこにある?・いのちの活きている場にこそある 』

 3月11日午後、未曾有の大地震、そして原発の事故が起こりました。
2万人を大きく超える行方不明、そして亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りし、被災され不自由な生活を余儀なくされている多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。
 北海道十勝でさえも、初動の横揺れには異様でただならぬものを感じました。東北から北関東にまで及ぶこのたびの震災による余りにも甚大な被害は、自然の力の脅威を私たちに示し、日本中を打ちのめしました。
 あれからひと月以上がたち、復興に向けた活動も活発になってきました。私たちも即時対応
として、募金を集め支援物資の提供、チーズのチャリティ販売、被災された方の受け入れなど、今できることは応援したいと努めてまいりました。
 しかし、ぐずぐずと悪化してゆく原発の状況に、何とかしなければと心が押しつぶされるような感覚が続いています。
 今、私たちに何ができるのでしょうか。何が必要なのでしょうか。

 最近、放射線、微生物の働きに関するお問い合わせを多くいただいております。
 今まで33年間、新得の共働学舎の農場で続けてきた自然を活かし、微生物を活かし、いのちあるものを活かしてゆくもの作りから得た知恵や情報を、これからの復興の企画に役立てていただけるのではないかと思っています。
 放射線物質に汚染されてしまった圃場でもそれまでに有効な働きをする微生物をきちんと入れ続けていたところでは作物が放射線物質を吸収せず、作物自身からは放射線が測定されなかったという情報もあります。
 生きているものは“活かされる場”が与えられれば、したたかに生き抜く可能性を見つけてゆくものです。
しかし、活かされる場の要件が満たされていないと、免疫力を徐々に失い、活力をなくし、衰退して病気となっていってしまいます。人も動物も植物も土壌の中の微生物もすべていのちある生きるものです。
 これら生きているものにとって、よりよく活かされる場を整えてゆくために、共働学舎新得農場で実践してきたいくつかの方法があります。
炭埋(たんまい・規則に沿って炭を埋める作業)によるエネルギー(気)の流れ・微生物の力・生きているものの自主性を重んじること。
それらはすべて自然界の中で繋がって存在します。

 僕たちは30年近く病気や障害、様々な重荷を背負った人たちと協力して、こうしたことを大事にしながらもの作りをしてきました。
ゆっくりとした歩みの中で、徐々においしい野菜やチーズが出来るようになってきました。
進むべき道が見え、小さな光が見えてきました。
被災され暗闇の中にいるように感じていらっしゃる方々も、前に踏み出せる時が来ますように。
 これからより良い社会、よりよい未来に向けて皆で力を合わせ、知恵を出し合って新しい日本の社会を作ってゆけるよう、この牧場からも応援してゆきたいと心から願っております。

平成23年4月25日

共働学舎新得農場 代表 宮嶋 望


『希望の光はどこにある?』原文はこちらから(PDFファイル)





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最終更新日  Apr 28, 2011 06:31:03 PM
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